5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

「朝起きたら自キャラになってた」で物語を書く27

1 :ようこそ、ヴァナ・ディールへ。:2007/12/03(月) 20:08:41.92 ID:6QAR3WHg
朝起きたら自キャラになってヴァナにいた。。。という前提でストーリーを作っていくスレです。
前提さえ満たしていれば、大抵どんなブッ飛んだ設定で物語を展開してもおk!
基本的に作者様毎の物語はそれぞれ別物です。互いに矛盾や理不尽があってもおかしくないです。
(ででおの話じゃないので、スレ名を修正してから随分たちました)

保管庫
ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/FrontPage


「朝起きたら自キャラになってた」で物語を書く26
http://live25.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1194021761/

避難所
朝起きたら自キャラになってた:避難所
ttp://yy10.kakiko.com/test/read.cgi/ff11ch/1155547002/l50

詳しいことは>>2-10あたりや避難所・保管庫へどうぞ。

2 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:09:11.16 ID:6QAR3WHg
朝、起きたら自キャラになっていたFFXIプレイヤーたち。

ステキに過酷なヴァナ・ディール、笑いと涙の右往左往。

俺たち“来訪者”を排除していく、謎の集団も現れた!

この異世界に出口はあるのか?

リアルに帰還できるのか?

熱血、友情、ラヴ、バトル! 陰謀、シリアス、ギャグ、微エロ!

俺たちの明日はどっちだ!?

3 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:09:45.20 ID:6QAR3WHg
(まとめWikiのテンプレより)

キャラ紹介テンプレ

初出: 別スレ同番の人もいるようなので、スレも併せてお願いします
PC(仮)名: / 中の人:
種族フェイス:
ジョブ&Lv:
特記事項:
活動エリア:
あらすじ:

他書き手さんのキャラとの接触:
独自レギュレーション:

4 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:09:47.88 ID:+E0ds8J9
だからスレに書き込めば復活するっつの
そんなのもわからずにすれ乱立させてんじゃねーよ

5 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:10:06.46 ID:6QAR3WHg
"リンクしたお話を書いている人向けの"共通設定。これは絶対ではありません。
ある程度共通していた方が、読み手の方も分かりやすいのではという意図のものです。
参考程度に留めて、投下する方が自由に想像し設定してください。

LPは映像付きが多い (例:Yurifina氏のSSでは映るが、Lead氏のSSでは会話のみ)。
冒険者証明書は金属カードで、邪魔にならない所に魔法で入っている。競売は魔法紙で取引されている。
みつめる(/c)はとても嫌な視線扱い。時間感覚はリアルと同じ。tell等のSay・sh・echo以外は念話。
リアルからヴァナに入り込んだ人々の事を「来訪者」と言う。
「来訪者」はリアルの品物を三つまでヴァナに持ち込める、こともまれによくある。
いわゆるGMと同じ姿の連中がいて、「フェイト」という組織を形成し、洗脳した来訪者「黒マント」を使役して
「来訪者」達を狩っている。(マントではない、ただ単に黒装束のやつもいる)

この世界はゲーム内ではない、"実際のヴァナ・ディール"なのかも知れない?

レイズは意識不明(戦闘不能)に有効だが、完全に死んだ者には効果が無い。

6 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:11:18.74 ID:6QAR3WHg
というわけでテンプレここまでです。

貴方の物語を、聞かせてください。
誰かと共に創る物語でも、貴方だけが紡ぐ物語でも。

7 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:11:37.44 ID:+E0ds8J9
>>6
>>4
> だからスレに書き込めば復活するっつの
> そんなのもわからずにすれ乱立させてんじゃねーよ


8 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:16:00.23 ID:LFW6RqSD
朝起きて青い龍になっていた時はここに書き込めばいいの?

9 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:18:23.83 ID:6QAR3WHg
>>8
ヨルムンさんか。そいつは難儀だね。
たまーに登山してくる冒険者を引き寄せてどつき倒すくらいしかやることなくて、
なかなか大変だろう。

>>7
正直すまんかった。

10 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 20:20:06.31 ID:AVtKGfCF
>>1

>>9
落ち着け、元から自キャラすれはなかった
書き込むスレなどなかったんだよ

11 :既にその名前は使われています:2007/12/03(月) 22:44:25.34 ID:AVtKGfCF
保守るぜ

12 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 00:06:35.42 ID:a+wyTDB1
「はぁ……マウラは相変わらずだな……」

保守

13 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 00:29:14.51 ID:soB1Anrd
いい健康器具ない?


14 :新スレなので小話:2007/12/04(火) 00:33:24.55 ID:37rWmKtQ
ぽかぽかとした日差しが落ちる、一本の大きな木が生えた丘の上…その大木の根元にフレ、もとい今となってはたった一人の相方…と二人で腰掛けて、お互いの鞄を検分してみようってことになったのだった。
「…なんか、外見と、覗き込んだときの広さが合ってないな」
「そりゃ、でかい両手斧とかベッドとか持ち歩こうと思ったら、普通のリュックとかじゃ厳しいよね」
とは言うものの、真面目に鞄の中身を覗き込んだり取り出したりしているのは俺だけのようで、相方の方はなにやら、手元というか空中というかにある、見えない何かをカカカカカカとかキンとかフゥワンとか、よく聞き覚えのある音を立てながら操作している。
ついでにタネのない手品って感じで、手元にクッキーの袋とかごつい片手棍(モルゲンステルンだっけ)だとか、その他典型的な白魔道士がよく持っていそうなものをpopさせては傍らに並べていったり。
「…なんかそれ、メニュー? お前だけずるくね?」
「うーん、なんでかるやんにはメニューないんだろうね。まあこっちも、アイテムは取り出せるけど使うって項目がない。多分その使うとこだけはリアルみたいにしなきゃならないんだろうなー」
フレのそんな言葉を聞いて、なにやら鞄の割と中ほどくらいにあった、お弁当箱くらいのサイズの木箱を取り出し、開けてみた。
ひやりとこぼれる冷気と共に姿を覗かせたのは、整然と詰められた、ソールスシ。
「醤油がほしいな」
「岩塩ならあるよ」
片手を出して、と促され、早くも何処でそんな小技を覚えたのか、風クリではなくエアロで掌に岩塩を削り落としてくれる。
ちょいと塩をつけて、一口で一気に…。
「……は、いいんだけど、かるやんワサビ平気だっけ? ヴァナにはサビ抜きのレシピはないよ」
「…う、無理」
そう答えると、相方はソールスシをつまんだ俺の手をひょいと取り、そのままぱくり、と食べてしまった。俺の指ごと。
「え? …う、なーー!?」
俺の指をつるりと舌がひと舐めして離れていく感触。それから俺に向けてにやりと笑いかけ、奴はごちそうさま、と口にした。
「……俺、調理上げて活魚合成とって、絶対サビ抜きのレシピを開発するから」
「まあ、頑張れ。ほどほどに応援しとくよ」

15 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 00:34:33.12 ID:37rWmKtQ
思えばキン! はメニューじゃなくタゲカーソルの音かも知れない

16 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 07:17:29.28 ID:09ixxWMf
おっす、オラ くぽ

17 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 09:29:31.53 ID:6l6BCvt+
差し出された書類の束を受け取り、銀髪の騎士が顔をしかめる。
「・・・えぇー・・・何だこれ、ありすぎじゃね?」
「仕方がない、新ディスクのおかげで精査すべき情報は山ほどあるんだからな」
「俺も行きたーい・・・過去世界・・・」
「駄目だ。これからまた星芒祭に備えて準備をしなければならない」
「ええええー・・・・・・」
もはや悲鳴にも似た声をこぼしながら突っ伏す。
既に彼の周囲には、下手をすれば彼の姿が隠れそうなほどに書類が積まれていた。
と、そこへどこからか金髪の騎士が姿を見せ、オーナメントのベルをちりちりと鳴らす。
「いーじゃない。俺らなんか余ってる奴らはツリーの飾り付けだよ?教会にやらせればいいのに」
「神殿騎士団も大変だなー」
「そちらはどうなの?毎年の慈善活動は」
「・・・あんま変わんね。ちびども集めてヒーローショーだ」
今年は何やっかなー、ってか今年何レンジャー?などと言いながら、差し出されたオーナメントを受け取る。
「今どれみやってないんだって」
「マジでー!!今何やってんの!?」
ぎゃあぎゃあ騒ぐ兄弟と友人を尻目に、黒髪の騎士は溜息をついた。
今年もあと少しだというのに、まだまだ忙しくなりそうだ。
「まあ、・・・いいか。とにかく、>>1は乙だ」
呟き、もうひと山書類を積んだ。

18 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 13:03:12.63 ID:KdUDlGBh
>>1乙なのだぜー

19 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 16:27:04.58 ID:a+wyTDB1
「しかしマウラってのは……ゲームで見るよりか入り組んでるな……
 って誰もいないのに独り言ってどんだけ寂しい奴なんだよ俺。

 お、あったあった。この墓だな……。花を添えて……」

保守

20 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 18:26:22.25 ID:ZTQNgOQH
アク規解けた!
>>1乙!

21 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 19:15:46.69 ID:09ixxWMf
http://www.youtube.com/watch?v=QVSGRwqgvl0

22 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 21:46:42.81 ID:MHwyyCmi
規制解除おめ!

ヴァナに本物の猫はいるらしいけどいないよね

23 :既にその名前は使われています:2007/12/04(火) 23:16:53.02 ID:a+wyTDB1
「そういえばなんでゲーム中はこの墓はないんだろ……
 ま、どっちでもいいか……」
「なー」
「お、猫だ……。よしよーし。首輪もついてないから野良かな」
「なーなー」
「腹でも減ってるのか?
 よし、夜釣りにでもいくか」
「なー」

保守

24 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 00:03:10.79 ID:plbkMNdd
朝起きたら自キャラになっていた。
部屋には9Dアルミラーしかない・・・。
カバンにはミミズとヤモリが入ってた・・・。
飯にしようとおもったが寿司しかなく朝から寿司だ(イカ)。



25 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 00:03:54.09 ID:RVdcm8HE
なにこのスレきめぇ

26 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 01:52:22.73 ID:XisLyNT+
保守age

27 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 05:11:06.59 ID:GW+hEVsT
ほな

28 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 10:43:10.91 ID:jJOhhxRd
自キャラになったらヴァナ料理を一通り食べてみたいage

29 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 12:28:47.91 ID:BVy7UdmF
「俺たちウィン住まいなんだよなぁ…」
「さみぃよ、バスとかサンドとか行きてぇよ」
「モグには火なんか焚くなって言われるし…」
「ジュノ経由でカザム行って見るか?」
「今新ジョブで大賑わいだろ…」
「チクショウ…」



ホシュ

30 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 14:07:56.35 ID:nS2Ghkay
逆に考えるんだ、寒い格好でも大丈夫なようにモグハ内は一定の温度が保たれているんだと。


31 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/05(水) 14:58:15.82 ID:cjd+lV+Z
かなり間が空いてしまいました。フルさんとヒロさんごめんね…
続き投下します〜

Wikiも投下した後に編集予定です。
http://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/Loufas%20%a2%a1TTnPTs4wAM%a1%a1%a4%de%a4%c8%a4%e1

32 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/05(水) 14:59:14.13 ID:cjd+lV+Z
(473)
剣がシュムサザの身体を貫いたと思ったのはほんの一瞬だった。
次の瞬間には胸を中心にして十字の形で勢い良く血が噴出し、シュムサザは後ろに向かってゆっくりと倒れるかに見えた。
だが、シュムサザは倒れる寸前で踏み止まり、声にならない咆哮を上げながら手を闖入者に向かって振り下ろす。
その途端、急に耳の奥が外側に吸い出されるような奇妙な感覚を襲われ、俺は思わずその場から転がるように飛び退いた。

凄まじい空気の渦に思わず前に手をかざしながら、俺はシュムサザと、シュムサザを斬った男の方を見る。
闖入者は、ここに来るまでの道を共にした『ジャスティス』と名乗った男だった。
剣を正面に構えたまま、空気の渦の中心で踏みとどまっている。
シュムサザの方は、胸から大量の血が流れ落ちるのにも構わず、眼が飛び出さんばかりの形相で『ジャスティス』を睨み続けていた。

俺は膝を付いたまま、その状況を見つめていた。
さっき『ジャスティス』がここに入ってきた時から、右篭手の龍の頭が暴れだそうとしている。
それを右腕ごと抱え込んで胸と膝で押さえ込むような格好だ。
『ジャスティス』だけに向かうならともかく、二人は密接している。悪くすればシュムサザも巻き込む事になるかも知れない。
誰が敵で誰が味方なのかわからなくても、シュムサザを巻き込むのは何か間違っているような気がした。

ほんの数秒間、風が巻き起こす轟音だけが止む事なく響き、その場に居た全員の動きが止まった。

33 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/05(水) 14:59:48.71 ID:cjd+lV+Z
(474)
均衡は、一本の槍のように伸びる枝によって突き崩された。
俺の背後から、爺さんが『ジャスティス』に向けてこれを伸ばしたのだ。

空気の渦を鋭く切り裂きながら真っ直ぐに伸びていった枝は、しかし寸でのところで『ジャスティス』の剣により払われた。
しかし、それは均衡を崩すには十分だったらしい。
やや体勢を崩した『ジャスティス』の身体の周辺に赤い霧のようなものが現れ始めた。
最初はやや薄く、やがてそれは鮮やかな血の色になって空気の渦に混ざっていく。
今度は『ジャスティス』の方が、たたらを踏むように前のめりに体勢を崩した。いや、崩したように見えた。

前に倒れこむのと同時に、剣が正面に向かって伸ばされる。
それはとても緩慢な動きで、到底シュムサザに届くものではないと思った。
その剣を目の前にしてシュムサザは一歩として動く事はなかった。
眼を剥いたまま、手を正面に掲げたまま、その場から動かない。

思わず俺は叫び声を上げた。風の轟音で自分が何を言ったかすらも聞き取れない。
やがて、剣が再び深々とシュムサザの胸に吸い込まれたのが、はっきりと見えた。

34 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/05(水) 15:00:30.55 ID:cjd+lV+Z
(475)
風が止んで、シュムサザが胸を剣に貫かれたまま膝を折り、剣にしがみつく様な姿勢で力を失った。
同時に二人の奥にあった部屋の壁が轟音と共に崩れ、火の手が上がる。
それがマルトの放った炸薬入りの弾丸だと気が付くのにはしばらく時間がかかった。結界が解けたという事だろう。
右篭手の方も、『ジャスティス』がシュムサザと同じように前のめりに倒れた時点で大人しくなった。

「坊ちゃま!」
呆然と炎を眺める俺に、爺さんが檄を飛ばして来た。
背後では爺さんが、金属の円筒を庇うように立っていた。そうか、今は先ずその心配をしなけりゃならないのか。
だが、庇って立ったところでどうする事も出来ない。俺はどうにか立ち上がって、それらを眺めた。
「…とりあえず、持って逃げるしかねぇな」
シュムサザと『ジャスティス』が倒れている側の壁が壊れて燃えている。幸い、他の物に延焼はしていないようだ。
難しく考える必要はない。今はこれを持って逃げれば良い。

俺は円筒の一つを手にとって、その中央に刻まれたマークを眺めた。黄色の円の中に黒い小さな丸と、それを囲う3つの扇形。
行くところに行けば見られない事も無いだろうが、それを手に取る機会なぞある訳もない。
放射性物質を意味するそのマークは、普通なら近づく事もはばかられる。そんな事を言っていられる状況ではないのだが…

35 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/05(水) 15:00:59.79 ID:cjd+lV+Z
(476)
気後れしながらそれらを眺めていると、燃えている壁の方から石が落ちる音がした。
振り向くと、炎を背景にして一つの人影が見える。
炎が照らし出すのは赤い鎧。そして、地に這うもう一つの人影も同じように赤い鎧。
血を流したまま呆然と立つその人影は、足元に倒れている遺体を確認するように見つめた後、素っ頓狂な笑い声を上げた。

「はははは…っ!これで…『フェイト』が…!我が正義が成るっ!」
呆気にとられてそれを眺めていた爺さんが、その言葉にハッとしたように辺りを見回した。
その途端、どの方角かは分からない壁の外側から爆発音が聞こえた。
爺さんが舌打ちをしつつ蒸留水の小瓶を手に取ったが、それを制するように『ジャスティス』が言葉を続ける。
「無駄ですよ…っ!この辺りは火の海です… "冥王の欠片"を、無事に持ち出す事は… もう叶わないっ!」
呻くような低い声が爺さんの口から漏れる。状況はよくわからないが、奴の言っている事は正しいらしい。

シュムサザの近くに落ちていた自分の両手剣を拾い上げながら、フラフラとした足取りで言葉は尚続いた。
細かい表情までは分からないが、声の調子や立ち振る舞いも、とても正気の沙汰ではない。
「はぁ…はぁ… ふふ… 安心してください…  一瞬で、バストゥークもろとも燃やし尽くされますよ…
そして… 『フェイト』によってバストゥークは再生され、我々が正義を成す礎とな…っ!!」
その言葉が終わるかどうかのところで、俺が止める間もなく俺の右篭手から大きく口を開けた龍の顎が『ジャスティス』に襲い掛かった。

36 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/05(水) 15:01:47.07 ID:cjd+lV+Z
(477)
俺の意思とは別に動き出したその篭手を、俺は敢えて止めようとはしなかった。
結界が解けたということは、シュムサザは恐らく既に絶命している。正面には『ジャスティス』しかいない。
そのまま、伸びるのに任せて右手を前にかざした。

『ジャスティス』は両手剣を背中越しに振り下ろして龍の頭を叩き落とそうとしたが、それは上顎を僅かに閉じさせただけだった。
顎にこそかからなかったものの、崩れた壁から倉庫の外に大きく弾き飛ばされる。
龍の頭は、そのままするすると俺の右篭手に収まった。

炎の燃える音がいやに耳に付く。
かなり遠くから、人の声も聞こえている。結界が解けて火災に気が付いた者がいるのだろう。
「終わった…のか?」
やや脱力したように俺がそう漏らすと、爺さんは一つ安堵のため息を漏らした後に、再び気を引き締めた。
「それは、これを運び出した後に致しましょう。お嬢様も共にお連れしなければなりません」
それもそうだ。"冥王の欠片"ってのがなんだか知らないが、放射性物質が高圧縮状態で火災と来たもんだ。

「しかし、数が多いな…」
銀色の円筒は、全部で20ほどあった。鞄に入れるにはすこし数が多い。
「坊ちゃまの鞄に、バルーンクロスが入っている筈でございます。ラディール様が準備しておられましたので」
…なるほど、どうもこのくらいの事は、俺以外誰もが想定したいたらしい。

37 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/05(水) 15:02:16.74 ID:cjd+lV+Z
(478)
爺さんに言われて鞄を確認すると、確かに大き目の頑丈な布が畳んで入れられていた。
バルーンクロスというと多少耐火性も期待できる。
それを広げて、中心辺りに銀色の円筒を連ねていった。

「時に坊ちゃま…」
「…ん?」
並べ終えて布の両端を結びながら、手は止めずに爺さんに応えた。
「"冥王"とは、あちら側では如何様に呼ばれているのでしょう?」
妙な事を聞くものだ、と思いながらも、思いつく限りで考えをめぐらせて見る。
「そうだなぁ… あまりそっち方面は詳しくないが、ハーデスとがプルートとか、確かそんな感じだったかな…  よいしょっと」
風呂敷のように対角を結んだバルーンクロスを、背中に背負い込いながら、何となしにそう答える。

こんなものを担いで歩くなんて、まるで昔の泥棒みたいだなぁと暢気に考えていたところで、急にあることに気が付いた。
放射性物質で、名前が"冥王の欠片"…?プルート? バストゥークが燃やし尽くされるとも言っていた…

思わず、膝を付いてしまいそうになる。
全身から嫌な汗が噴き出すのが分かった。
事態は俺の考えていた最悪よりもさらに性質が悪いものだと、そこでようやく気が付いてしまった。


38 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/05(水) 15:03:49.86 ID:cjd+lV+Z
以上です。続きも近々投下できる予定です〜

39 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 17:56:49.45 ID:KBcqDkI6
「アトルガン行き到着まであと三分ほどです」
「わかりました。ありがとうございます
 あと三分だってさ。猫どうすんだ?」
「なー」
「そうか。そうだよな。飼い主いなくてもこの町がお前の家だもんな」
「なー」
「え? 着いてきたいのか? 危険な旅になるし毎日魚食えなくなるぞ」
「なー」
「一食一晩のお礼か……。確かに一緒のベッドでは寝たが……」
「なー」
「なに? それにこの世界のどこかに人間になれる薬があるからそれがほしいって?
 あるのかそんなもの」
「なー」
「わかったよ怒るなって」
「……この人猫と会話してるよ」

保守

40 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 18:57:14.16 ID:BVy7UdmF
「なー」という発声で
全ての気持ちが込められている










ってどんだけー
ホシュ

41 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 19:47:57.69 ID:yb8Rqi3E
冥王のピアスだとMPがあがりますよねage

42 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 20:51:35.92 ID:H28WkKAD
全然おっけ!(´∀`)

43 :既にその名前は使われています:2007/12/05(水) 22:41:07.08 ID:KBcqDkI6
「船旅ってこんな長いものだったんだな……」
「なー」
「お、機嫌よさそうだな」
「なーなー」
「そうだな……海は広い世界はもっと広い。今まで旅に出なかったことをほんの少し後悔してるよ」
「なー」
「ま、その通りだ。今から見て回ればいいんだもんな」

保守

44 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 00:16:38.28 ID:l2Gb9xnY
「……明日には作ってさ。結構アトルガンまで遠いな」
「なー」
「眠いか……そうだな。そろそろ寝るか」
「なー」

保守

45 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 01:35:48.82 ID:z3OSf+9G
ほしゅ

46 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 04:03:42.97 ID:1Tbq+IMh
夜更けに保守っと

47 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 10:01:03.86 ID:fseMILva
保守

48 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 13:10:57.94 ID:l2Gb9xnY
「ここが……アトルガンか……」
「なー!」
「あ、ばかそれは商品だ! 魚だからって全てに食いつくな!」

保守

49 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 15:55:13.78 ID:l2Gb9xnY
「目新しいものは多いが案外つまらない場所だな」
「なー」
「確かにそうだな……ビシージもまだおきそうにないし帰るか」
「なー」
「はいはい、どの魚がいいんだ?」

保守

50 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 18:28:59.37 ID:l2Gb9xnY
「再び長い航海か……」
「なー」

保守

51 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 18:51:16.44 ID:znO8Mtmi
なんかゆるぅくdat落ちに向かっているなぁ…ヤバイ

明日早かったら久方ぶりに本編投下することにしますかね。
ええたぶん待ってる人らとかいなさそうだけどさぁあはははは



52 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 21:07:04.22 ID:qKZVjp0G
期待age

53 :既にその名前は使われています:2007/12/06(木) 23:13:22.57 ID:l2Gb9xnY
「物語は誰かが語る物。語られなければその物語は時に埋れて……」
「なー」
「そうだな。期待するか。しかし広い海だ……」

保守

54 :既にその名前は使われています:2007/12/07(金) 00:14:01.80 ID:tnvgcS9C
物語の物の意味が分からないよ ママン

55 :既にその名前は使われています:2007/12/07(金) 01:55:59.82 ID:MzhDDQtj
「物語とは、語るものだ」
書物を眺めながら、呟くように言う。
「語るもの、とは?」
「語られるものだ。例え、語り手も聞き手もいなくとも」


薄紙に記す。
このたった一枚の薄紙は、いずれ消えてしまうだろう。
だが、記されたことは消えない。少なくとも、彼の記憶からは。
この物語は、誰が知るだろう。彼以外に誰も知るまい。
だか唯一の聞き手は、常に彼のそばにある。

世界。

彼の物語は、世界が記憶するだろう。
あるいは誰か、稀有な人物が詩人に謳わせるだろうか。
望み薄の期待に苦笑し、彼は薄紙を折り畳む。
『保守』の文字を記して、鞄の中にしまいこんだ。
いつか語られる、そして忘れられる彼の物語を。

56 :既にその名前は使われています:2007/12/07(金) 09:55:39.88 ID:H+LJ+BZ1
hosu

57 :既にその名前は使われています:2007/12/07(金) 12:40:28.04 ID:A+K4iqCQ
「さて、本も読み終わっちまった」
「なー」
「お前もヒマか。俺もヒマだ。なんで行きよりか帰りのほうが長いんだ……?
 ちょっと外の様子でも見に行くか」
「なー」

保守

58 :既にその名前は使われています:2007/12/07(金) 15:17:07.85 ID:uAFXS0Q0
ほし

59 :既にその名前は使われています:2007/12/07(金) 19:08:55.96 ID:ez8UtNmQ
外にいるものはそれを「止まった」と認識するけれども、
中にいるものは、その事象を認識することはできない。
仮に、中にいながらそれを認識することが出来たものがいたとしたら、
それは一体、なんなのだろう?

60 :既にその名前は使われています:2007/12/07(金) 19:57:26.19 ID:tnvgcS9C
 そは哲学を修め、懐疑の精神を身に宿すがゆえ

61 :既にその名前は使われています:2007/12/07(金) 22:00:00.92 ID:A+K4iqCQ
「さてと状況を整理しよう」
「なー」
「まず乗客乗員は俺だけだ」
「なー!」
「後お前だな。それで外は霧に包まれて何も見えない」
「なー」
「そして船は進み続けている……か。舵も自動なのかしらんが勝手に動いているしな」
「なー」
「まぁ食料はあるしいざとなったらデジョンもあるから平気か」
「なー」
「……発動するよなデジョン。ちょっと試すか……意識を……」
「……」
「……発動しないじゃん。困ったな」

保守

62 :既にその名前は使われています:2007/12/08(土) 00:05:31.81 ID:FiDKoIuO
「どーこーまーでーゆーくーのかー」
「なー」
「かーぜにたーずねらーれーてーたーちーどーまーるー」
「なー」
「いや、本当にそういう歌があるんだよ。確か」

保守

63 :既にその名前は使われています:2007/12/08(土) 01:42:20.82 ID:FiDKoIuO
「Zzz……」

保守

64 :既にその名前は使われています:2007/12/08(土) 07:35:54.30 ID:PSqzS0bJ
おはよう保守

65 :既にその名前は使われています:2007/12/08(土) 12:31:40.75 ID:FiDKoIuO
「さてと、いまだ陸に着かないわけだが」
「なー」
「ヒマだよなー。食料はあるからいいけどさー」

保守

66 :既にその名前は使われています:2007/12/08(土) 13:22:07.71 ID:S3rNAcfk
「安請け合いするんじゃなかったな・・」
「おい、進軍が遅いぞ、これでは敵に見つかってしまう」
「おいおい、待てよ何処に行くんだっ」
「仕方ない、ついて行ってやるか」
ジャグナーの拠点って何処にあるんだ・・・

以上、近況でした保守


67 :既にその名前は使われています:2007/12/08(土) 17:03:33.66 ID:PSqzS0bJ
自キャラになって放り出されたのが過去ジャグナーだったら泣きそうだなw

68 :既にその名前は使われています:2007/12/08(土) 20:22:44.93 ID:Hl/eeBQG
どこに放り出されてもつらいです・・・

69 :既にその名前は使われています:2007/12/08(土) 22:08:56.16 ID:LsUfl4Ch
よし、あげてみよう

70 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 00:35:55.68 ID:exKpDJV5
「……いい加減陸につかないかね。というかこの船なんで動き続けるんだ……」
「なー」
「そうだな……寝るか」

保守

71 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 03:55:23.41 ID:/hPHaOpI
そのままウルブカとかツァヤまで行っちゃえよ! なんつったりして。

72 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 10:39:51.36 ID:exKpDJV5
「ふがっ」
「なっ!」
「なんだ! 地震か! 震源地はどこだ!
 ってここは海の上じゃないか……何かにぶつかったのかな……」
「なー」
「……まぁいいや。寝よ」

保守

73 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 12:51:26.18 ID:exKpDJV5
「えーっと……」
「なー」
「ここどこだ?」
「なー」
「そうか、俺はリアルに帰れたのか
 そうだよな、アトルガン航路のどこに椰子の木なんてあるというんだ」
「なー」
「あー……あちぃ」

保守

74 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 15:18:29.38 ID:exKpDJV5
「上陸だぜうぇーい!」
「なー!」
「誰もいないぜ! このビーチ俺のもの! あの椰子の木も俺のもの!」
「なー!」
「蟹ははさまれるといたいぞ! てかこの蟹赤いぞ! でかいぞ!」
「なー!」
「あははははは……ここどこだろ」

保守

75 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 17:54:11.46 ID:exKpDJV5
「ええい! 保守だ!」

76 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 20:02:18.68 ID:qEpDWwi4
「スタンバイokなんだけどなぁ…俺ら」
「待ちぼうけって退屈…」




眠気がですねage

77 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 22:20:49.60 ID:exKpDJV5
「とりあえず船に戻ってきたが……もう少しうまく座礁してくれればこんなに濡れないものを……!」
「なー……」
「おー、寒いか? よしよし。くそ、明日こそ誰か発見せねば」

保守

78 :既にその名前は使われています:2007/12/09(日) 23:45:55.06 ID:4oDPQIEp
ふとほしゅ

79 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 02:47:33.56 ID:pIVYlvri
ジョブチェンジって実際はどういうものなんだろうな

80 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 09:27:04.60 ID:M69Zfn0/
知識と経験の保存とか。
(自分でも何を言ってるかよくわかってない)

81 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 12:54:08.95 ID:MC/85vh3
やらせはせんぞぉー

82 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 15:36:46.49 ID:RJRp+Sh4
「えーっと……」
「なー……」
「おぽー」
「おい、おぽおぽ。ここにミスラはいるのかい?」
「おぽぽっぽおぽぽ」
「だめだ、わからん」

保守

83 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 17:15:34.37 ID:/Q5lehFk
ops保守

84 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 19:54:09.06 ID:yai+WJo+
雪白のコートに身を包み、誰かにメールでもしているのか、彼女はケータイをいじっていた。
その姿を確かめ、彼は少しだけ立ち止まる。家を出る前に慌てて引っかけてきたコートを直し、ついでに眼鏡もかけ直す。
何となく触れた耳朶にピアスがないことを知り、まあ、選んでもらうのも悪くはないかと考え直した。
「悪い、待たせた」
声をかけると、彼女は小さな猫の耳をぴんと立たせ、拗ねたように手にする短剣の柄でつんつんと彼の腹をつつく。
「いっつも待ってるにゃ〜」
「仕方ないだろ、所属国違うしOPも近くにないしさ。大体、お前が来るのが早すぎるんだよ」
「待たせてる人の言葉とは思えないにゃ〜。罰として、今日はたくさん稼がせてもらうにゃ〜♪」


「・・・・・・」
見上げるのは、白い天井。
ここは、サンドリア王国。騎士団の宿舎だ。イルミネーションが眩しいビル群も、季節を確かめたくなる服装の女性も、当然ない。
「・・・何でネカマ猫とデートで狩りに行く夢なんか見たんだ、オレ」
よりにもよってネカマ猫。しかもあいつヴァナカレ兼リアカノいるのに、自称恋人vとか言ってオレに絡んでくるし。
つーかあれだ、オレはミスラ派じゃねぇ。ヒュム派だ。エルメスもいいけど。
思いながらわしわしと髪を手櫛で整え、何となく空いた手に触れたものを見る。
黒髪の兄弟が、何故か上半身裸で、隣に寝ていた。・・・下は確かめられない。怖くて。
『個人の趣味に口を出すことはしないが云々』とある、ベッドテーブルに置かれたメモを取り上げ、溜息ではない言葉が出た。
「てめぇ、とっとと起きやがれッ!!」

85 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 20:41:01.49 ID:D4ylYHF9
ででおの話どこ?

86 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 22:04:05.10 ID:RJRp+Sh4
「いや、だからさ、海水を火にかけると水蒸気が出来るだろ? それを板かなんかで凝結させて
 入れ物に入れるんだよ。この水安全だからさ。わかる?」
「おぽぽぽおぽぽお?」
「そうだな……火か……」
「なー」
「いや、俺、今戦士なんだよね」
「おぽー……」
「なー……」
「使えないやつとかいうなよ!」

保守

87 :既にその名前は使われています:2007/12/10(月) 23:57:51.93 ID:RJRp+Sh4
「おぽおぽぽぽぽ」
「ほう、なるほど。あの星はなんていうんだ?」
「おぽぽっぽぽお」
「なー」
「そうだよな……俺もリアルの世界じゃ星の名前なんて覚えてなかったもんな」
「おぽおおぽぽおっおぽ?」
「ああ、こんな綺麗な星空を眺めることはなかったけどな」
「なー」

保守

88 :既にその名前は使われています:2007/12/11(火) 02:24:48.64 ID:VIJA0CGX
>>85
ででおの話は13スレを見に行くといいよ

89 :既にその名前は使われています:2007/12/11(火) 09:02:55.27 ID:MziaEYck
とことこほしゅ

90 :既にその名前は使われています:2007/12/11(火) 12:29:27.83 ID:mE7uHo1e
星空の綺麗な季節です保守

91 :既にその名前は使われています:2007/12/11(火) 12:38:55.11 ID:B66/Ft1j
「朝起きたら自スレになってた」で物語を書く
に見えた。

おィィ、こいつなに必死にID変えて自演してんの!
ちょwwwwスクエニIPが火消ししに来たww
まだ営業時間だろオレに書き込む前に仕事しろよwww社員必死すぎwww
AA厨ウゼー腹が痛くなってきた、長文書きまくりのお前もだよ、だれも読まねえって!
ん?次スレ立った、もう少し付き合えよumeてんじゃねえよwww
あーあ1000行ったか。
あれ?このまま落ちたらオレどうなるの?ちょっと、おい、まttt

92 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/11(火) 15:07:48.95 ID:Fj2n8x3m
自称朝自スレの富樫!
忘れ去られた頃にやってくる、みんさんがストーリーを忘れ去った頃にやってくる!
それが私です!!・・・orz
まるまる1ヶ月も開けてしまってすみません(´Д⊂

あらすじ:突然いなくなったタルナのナココの片思いの相手ルークは、ある日来訪者として突然帰ってきました。
彼を元の世界に帰すためには、彼のリアルの記憶が消え去るまでの10日の間に召喚獣の息吹を6つ集めればよい事が分かり、
彼を再び手放す事に戸惑いながらもエルシーフのジェリダムと息吹を集めはじめました。
息吹を手にするたびに見えるルークのリアルの記憶の一部と、毎夜見るようになった違う世界の映像。
そしてナココの目の前に現れた別世界から来た自称ナココの妹のニャミコ。
彼女はルークと二人きりで話したいと言ったので、ナココとジェリダムはモグハウスでのんびりと待つことになりました・・・

93 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/11(火) 15:08:28.95 ID:Fj2n8x3m
 彼の部屋はレンタルハウスだと言うのに地獄絵図でした。こんな部屋に女性を連れ込むなんて信じられません。
「はいはい紅茶クポ」
 紅茶は水では出ません。磁器のコップにお茶っぱをぶちまけてその上から水を注ぐと言う豪快な調理法で作られた
少し赤味かかっているかもしれない水を私は不満げに見つめていました。
「少しはさぁ、家事とかやろうよ」
 私があきれ返ってため息混じりにこういうと、彼ははっぱいりの水を持ってきたモーグリのほうを向きました。
「だってよモーグリ」
「そのくらい主人がやれクポ」
「お前がやったらやるよ」
「じゃあ永遠に出来ないクポね」
「まぁ死ぬ事は無さそうだしいいんじゃね?」
「そうクポね」
 ・・・ダメダメです彼ら。
「ねえジェリダム、ルーク、ナミちゃんになんの用事があったんだろう?」
 信じられないことにあの水をおいしそうに啜っていた彼が、無駄に高そうな上品なカップを机に置きました。
「そりゃもちろんあいつらの世界のことだろ?」
「でもさ、私達に聞かせられない事みたいじゃない?気にならない?」
「まぁな」
 それだけ言ってしばらく彼は私の事を見つめていました。

94 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/11(火) 15:09:09.62 ID:Fj2n8x3m
「・・・な、なによ」
「いやさ、お前も向こうの世界の人間かもしれないんだろう?俺ももしかしたらってさ・・・」
「・・・う、うん。そうかもしれないよね」
 しばらく重たい空気に部屋が包まれます。
「ルークとニャミコさんだっけか?あの二人の違いはどこから生まれたんだと思う?」
「違い?」
「ああ、ルークはあと七日で記憶が消える、一方彼女は記憶もしっかりと保持しているようだし
なんだか眠りさえすれば出入り自由。なんだかルークのヘヴィさに比べて彼女は随分と気楽じゃないか?」
「確かに・・・何が違うんだろう」
「まずはだ、この世界への来かたの違いはなんだ?」
「ルークは妹に呼ばれて、ナミちゃんは・・・私が呼んだらしいけど・・・自覚はないや・・・」
「で、お前も誰かに呼ばれた覚えは?俺はないし、小さい頃の記憶もたっぷりだ。
はっきりとイタズラしてオヤジにぶん殴られた事も、釣りをしてゴールドカープに堀に引きずり込まれた事も覚えてるぜ」
 小さい頃の記憶・・・私は・・・おにいちゃんが大好きで・・・私に兄はいないのに?
じゃあおにいちゃんって誰?お兄ちゃんにクッキーを焼いてあげたのに兄がいないの?
ううん、バターをよくお母さんとかき混ぜて、お砂糖と卵と粉を入れて切るように混ぜた後、冷蔵庫で生地を寝かして・・・。
 レイゾウコ?なんだっけそれ?私が大好きだったオレンジジュースがいつも入ってた冷蔵庫。
そして、あの男。そうだ・・・あの男が飲んでいた苦い奴。ああ、思い出した。あの男が好きだったビールだ。
あれも入っていた。あの男がまだいた頃の記憶。あの男はいたけれどまだあの男の事も好きだった頃。

95 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/11(火) 15:09:30.73 ID:Fj2n8x3m
「ナココ!?おい!ナココ!!!」
 あの男が!!!あの男さえ裏切らなければ!!!!!そうすれば私達はずっと幸せだったのに!!!
・・・あの・・・男だってきっと苦しまないで済んだのに・・・。どうして・・・あんな事を・・・。
 ビチャッ!っと何か冷たい物をひっかけられ思わず私ははっと我に返りました。
「え?え??えええ??」
 前髪からぴちょんぴちょんと水が滴り落ちてきていて、頬に何かがくっついるムズ痒い感じがします。
そっと指で拭いそれを見ました。紅茶の葉っぱ。そして目の前にはコップの口をこちらに向けているジェリダム。
どうやらあの水出し紅茶をぶっかけられたようです。
「あああああ!!!ちょっと!!!もう!!信じられない!!!なんて事をするのよ!!!」
「様子がおかしかったんだよ。なんか顔芸みたいな酷い顔になっていたんだぜ?本気で心配したぞ?」
「だけどこれはひどいよ!ああもうびちゃびちゃで気持ち悪い・・・着替えてくる・・・」
「いやマジやばかったってあれは。自爆寸前のボムみたいな顔だったぜ?」
「言い訳無用よバカッ!ああもう、さっきまで何をしていたかすら思い出せないや」
 嘘です。本当は覚えています。あちらの世界の記憶。すごく嫌な記憶。
「そうだジェリダム。多分ジェリダムはこの世界の人間だよ。わからないけど、きっとそうだよ」
「え?おい!?」
「じゃあまた後でね、クリーニング代は後で貰うから」
 私は・・・思い出せません。小さかった頃の事なんて・・・。私の最初のヴァナ・ディールの記憶はなぜかウィンダスに立っていて、
そして50ギルを握り締めて必死にウィンダスをさまよったところから始まります。

96 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/11(火) 15:10:42.91 ID:Fj2n8x3m
短いですが以上です

97 :既にその名前は使われています:2007/12/11(火) 15:11:13.27 ID:VUusdhGa
朝起きたらマートになっていた

98 :既にその名前は使われています:2007/12/11(火) 17:09:29.58 ID:vTQTB7+Y
「本当にこっちになにかあるのかよ……」
「おぽおおぽぽっぽ」
「なー」
「疲れたか? 肩に乗れよ」
「なー」
「おぽぽっぽぽおぽ」
「この滝の中ねぇ……ノーグにでも繋がっているのか?」
「ギョッ!」
「サハギンかよ……! 確かに獣「人」だけどさ……!」

保守

99 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/11(火) 18:25:10.27 ID:mE7uHo1e
富樫は実は来訪者だったんだよ!
一度ヴァナから戻ってきて、またヴァナに行ってしまったんだ!!
H×Hは読んだことがないのでよく知りませんが、もういっそ単行本書き下ろしにすればいいじゃないか。
っていうか漫画版も打ち切りになったことだし皇国の小説の続きはまーだー?
光帯の向こうから呪い続ける日々にもそろそろ飽きました。


そんなわけで続きを少し。
前回は前スレ>>383-386でした。

100 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/11(火) 18:35:26.19 ID:mE7uHo1e
カップをテーブルに並べてお茶を注ぐと、白いカップが緋色に染められていく。
何てことのないその様子を、私は魅入られたように見ていた。
「まったく。お前がひとりで行動すると、いつも何か起きるな」
カップにメープルシュガーを入れながらシオンが言い、お茶を淹れていたカイが苦笑する。悪いのは、私?
私に当てたカップにシュガーを入れミルクを注ぎ、どうぞ、と差し出す。サンドリアではお茶にはミルクを。ウィンダスとは違う。
カイがカップから手を離すその仕草までを見て、それから私はシオンに言った。
「でも、私、何もしてないよ」
「何もしていなくたって、何か起きるんだ」
それって絶対、私のせいじゃない。
けれどシオンの言葉には逆らわないで、甘いお茶に口をつける。ミルクティには砂糖をふたつ。コーヒーは薄いアメリカンブラック。
ティアは別室で休んでいる。「放っておいても死にはしないのに」と、ミガイフォングが愚痴をこぼしていた。
キーゼルがいない。どこにいるんだろう。あの人がいないと、どうしようもなく不安になる。シオンの側でも大丈夫だけど・・・
それに、"星"、怒ってた。私が悪い子だから?でも、"鍵"は手に入れたのに。私が見つけて、私が手に入れたのに。
分かってる。このままじゃ"鍵"を持ってても意味はない。"鍵"を正しい『器』に戻して、それから"扉"を開けないと。・・・私にできるのかな?
「キース。聞いているのか?」
苛立たしげにシオンが言う。私は頷いて応えた。
シオン。そうだ、彼女は"欠片"だ。"欠片"は何かに使うんだろうか。もしそうならやだな。シオンはなくしたくない。だったら一番大きな"欠片"を、
「聞いてないじゃないか」
「あいたっ」
ぺしりとシオンが私をぶった。

101 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/11(火) 18:38:15.57 ID:mE7uHo1e
「ひどーい・・・」
「ひどくない」
「ひどいよー」
「ひどくない」
「・・・むー」
シオンはカップに口を付ける。カイがくすくす笑った。
"彼女"はいつも、こんなふうに話して、笑っていたのかな。・・・いいな。うらやましい。私もずっとここにいられたらいいのに。
でも、もし、あの子の代わりに私がいられたら?みんながしているみたいに、『終わり』の『器』を
「キーゼルさん、お茶のおかわりはいりますか?」
「・・・あ、うん」
頷いて応えると、カイは空になったカップへゆっくりと丁寧にお茶をつぐ。
でも、もしそうしたら、怒るな、きっと。怒られたくないな。でも、私もいたい。
「ね、シオン」
「何だ」
「キーゼル、どこかなぁ」
何気なく訊いた途端に、シオンはぱっと表情を変えた。
はっきりと言えば、怒った。ぴんっと耳を立て、耳だけじゃなく髪も少し逆立った気がする。怒った顔もかわいいな。
「あいつはお前を守ることを放棄したんだぞ!?それでもまだ気にするのか!!」
「・・・え、だって」

102 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/11(火) 18:50:33.18 ID:mE7uHo1e
カップの縁をなぞりながら、私は言った。
「同位体だから気付かないのかな。キーゼルの判断は正しいよ。だって、私はキーゼルが守るべき存在じゃない」
「守るべきじゃない!?あんなにお前のことを気にしていてか!!」
シオンが怒る理由が分からない。キーゼルは自分の役目を果たしている。間違えているのはむしろシオンだ。
だけど、ちょっと嬉しい。シオンはいつもキーゼルに怒ってる。私にじゃない。でも、彼女がそうするべきは私のためじゃない。
「私は、キーゼルが守るべき存在じゃないもの」
「・・・・・・!!」
顔を真っ赤にして、シオンは黙ってしまう。多分、言いたいことがあるのに言えないんだろう。もどかしくなっちゃうんだよね。
でも、私は間違ったことは言ってない。私はキーゼルが守るべき存在じゃない。キーゼルが守るべきなのは私じゃない。
だからキーゼルは、もしかしたら私を排除しようとするかも知れない。そうなったら、私は・・・彼と戦わなければならないかも知れない。
嫌だな。戦うのは。

私の本質は、  てを   、その   曲   と。だから、もし戦うなら、私は世   渉し   ばならない。

何、を?

「・・・・・・キース!!」
叩きつけるように、シオンが私を呼ぶ。何だろう、今の思考。・・・思考?私の?

103 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/11(火) 18:57:21.19 ID:mE7uHo1e
シオンは低く唸って、それからひとつ大きく息を吐く。
「先に休む」
それだけを言って、部屋を出ていく。真っ赤なシャポーがテーブルに置き忘れられた。
やっぱり私のせいなのかな。みんな怒る。"剣"も怒ってた。もしかしたら、"蜘蛛"も怒るかもしれない。
きっと・・・"蜂"と"蜘蛛"はすごく笑うんだろうな・・・う、それもちょっとやだな。
「大丈夫ですよ」
ぽんぽんと私の頭をなでて、カイが優しく笑う。あったかい"欠片"。
「みんな、あなたのことが心配なんです。何も分からない、魔法の使い方や合成の仕方、あるいは戦い方・・・何も知らないあなたが」
違うよ、それは"彼女"。何も知らないのは来訪者だ。知って、気付いてる人もいるかもしれないけど。
「私は戦えるよ。合成はしたことないけど、魔法だって使える。だから」
だから、私は、キーゼルになる。





104 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/11(火) 19:24:43.56 ID:mE7uHo1e
今回は以上です。


初出:指定避難場所123
PC(仮)名:キーゼル(Kiesel)/中の人:Kiesel◆nu123wJPbk
種族フェイス:ヒュム♂F4金
ジョブ&Lv:自称戦士。でももしかして赤じゃない?ともっぱらの噂。だったのがこのたび正式に赤確定しました。
特記事項:中の人は知識も技能も村人A。小さい。キーゼルとシオンは、アカウント上は中の人が同じ。
現在"凶鳥"と呼ばれる存在が中の人と同居中。ちなみに"凶鳥"は男。
活動エリア:サンド→コンシュ→バス→タロンギ →ウィン
前スレまでのあらすじ:キーゼルは来訪者である"私"を見失う。
それと同時に、"凶鳥"が己を襲う男を退けた。
数多の変事を知ったシオンは、何事にも頼りない守るべき『キーゼル』の身を案じる。
しかし彼女の案じた『キーゼル』は来訪者である"私"ではなく、"凶鳥"だった。
他キャラとの接触:なし
独自レギュレーション:ヴァナに順応した来訪者による、新規の来訪者のサポートを行う機関がある。
来訪者を狙う組織らしいものが存在する。何らかの方法で、リアルとヴァナをつなげることが目的のようだ。
まとめ:ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/Kiesel%20%a2%a1nu123wJPbk%a1%a1%a4%de%a4%c8%a4%e1

105 :既にその名前は使われています:2007/12/11(火) 21:28:54.86 ID:VIJA0CGX
居場所、とられちゃう?

106 :既にその名前は使われています:2007/12/11(火) 23:52:53.63 ID:dR+BnyxN
本当の居場所はどこだろう。

107 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 01:13:04.31 ID:W7aWOOrB
「むにゃ……トイレ……」

「……んー、しかし猫の次はオポオポでさらにサハギンか……。どんどん人間離れしていくな……。
 この島に人はいるのだろうか……。まあいいや」

保守

108 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 07:04:53.13 ID:mJv21VBZ
御二方投下じゃあ


ホシュ

109 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 08:05:10.43 ID:q1ENRAgZ
ぶるごのこ?

ぶるごるご?

ごるぶるご?

110 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 11:33:52.90 ID:W7aWOOrB
「本当にこの先に人がいるのか?」
「ギョ」
「なー」
「いや、もう何が来てもいいように覚悟はできているよ……」
「おぽぽ!」
「お! 木で出来た家だ! これでやっと……!」
「げぇ、侵入者にゃ!」
カーンカーンカーン
「ちょ! 待て! 俺は遭難者だ、おいなんで俺だけ猫とかはいいのかやめろおおおおおお」

保守

111 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 13:22:53.63 ID:q1ENRAgZ
ほむほしゅ

112 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 16:36:19.85 ID:n6wi5sKW
最近、別の何かで「凶鳥」という単語を眼にしたんだが……どこだったかな……

113 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 17:40:51.44 ID:gNnEcxgi
メガテンか

114 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 17:42:05.18 ID:o3kUkGu2
Fish Hunter @@
http://www.upfordown.com/files/4193/fishhunt

115 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/12(水) 19:22:51.07 ID:lxtMl3Wo
「・・・"蜘蛛"、ふたりいるのかなぁ?」
「知るかッ」
金髪の少年の言葉に、ミスラの少女が唸った。


>>103の『"蜂"と"蜘蛛"』は正しくは『"蜂"と"蠍"』なんですが、どうせ間違ってても気にしねーよって話ですねorz
ついでにVとBを間違えてた・・・嗚呼。


>>112,113
メガテンシリーズに出てますね。
モーショボーとかカマソッソとか。災いを招く鳥だそうです。


116 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 21:15:57.95 ID:swWpJ/Hr
投下超おつです!
フレスベルグってのもいたよね。

にしても…とうとうこのスレにまで来ちゃったか。やだやだ(´Д⊂

117 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 22:57:29.28 ID:W7aWOOrB
「なぁ、出してくれないか?」
「だめにゃ」
「なんで猫とオポオポとサハギンはいいんだ?」
「この島ではサハギンもオポオポも同盟関係にあるにゃ
 猫はかわいいからにゃ」
「ほら、俺もかわいいぜ? 良く見ろよ」
「気持ち悪い」
「…………畜生ッ」

保守

118 :既にその名前は使われています:2007/12/12(水) 23:28:12.07 ID:mJv21VBZ
どんな贔屓目に見てもミスラさんの言い分が正しすぎる



ホシュ

119 :既にその名前は使われています:2007/12/13(木) 00:36:14.08 ID:a3H+mK2S
「おぅ、お前らそろったか。今度の連休合宿だからな、思いっきり練習できるぞ。
 詳しくはマネージャーに伝えとくから準備しとけよ。」
「が、合宿ぅ?マジっすか。何でまた急に合宿なんか?」
「え〜、合宿するんですか〜?すごい、すご〜い」
「ハイ・・・ありがとうございます・・・」
ヤス一人だけ丁寧にお辞儀して、何か違うリアクションだなと思いつつも、
それだけ言うと顧問はミキに手招きして職員室に引っ込んだ。
「じゃ、二人ともしっかり練習しといてね、よろしく〜」
ミキが職員室の中へ消えていくのを見送りながら、ヤスに問い詰めてみた。
「ありがとうございますって言ってたけど、何かヤスが関係あんの?」
「ああ、うちのグラウンドは陸上部が使えるスペースはそんなに無いだろ?」
「だな〜、俺たち陸上部はなぜか人数だけは多いみたいだけど幽霊部員だし
 サッカー部とか野球部とかの伝統と実績のある部がいつも使ってるしな〜。」
「それで、思いっきり練習できる場所が無いか顧問に相談したんだよ。うちの学校じゃ
 陸上部貸切の練習は無理だろ?休みの日でも他の部が他校呼んで練習試合やってるし。」
「それで、顧問がいろいろ手配してくれたわけかぁ。納得。」


120 :既にその名前は使われています:2007/12/13(木) 03:43:52.83 ID:ed4erHOM
無意味に>>119の続きが気になるがスレ違いだな・・・

121 :既にその名前は使われています:2007/12/13(木) 11:23:53.17 ID:y3UFv+5K
こないだ書いてた名前が内藤とかの人かと思ったけど…
このまま進展がないとスレチだよな確かに。

122 :既にその名前は使われています:2007/12/13(木) 14:31:33.95 ID:KAMPDBG4
まあ、だが、保守だ。

123 :既にその名前は使われています:2007/12/13(木) 17:49:13.60 ID:VGs8kZ9G
「出ろにゃ!」
「やっと出れるのか……」
「村長様が会いたいと申したので特別にゃ」
「そうかそうか。やっと俺の重要性に気付いたわけだな」
「失礼のないようにするにゃ!」

「私が村長にゃ。お前が中の国より来た人にゃ?」
「(威厳が感じられねぇ……!)ははぁ、その通りでございます」
「ふむ。中の国では我が種族はどんな様子にゃ?」
「中の国では主にウィンダスでタルタルと共に暮らしております。あとカザムにも村があります」
「なるほどにゃ……もういいや」
「え、ちょなんだったんだよなんだそのて適当なたいdやめろそこは会いhgぶbdんごあんぎゃあああああ」
「うるさいやつにゃ。なー、みけー」
「なー」

保守

124 :既にその名前は使われています:2007/12/13(木) 20:25:05.20 ID:VGs8kZ9G
「なぁ」
「にゃに?」
「いつになったら出れるんだ?」
「村長様が認めてくれるまでにゃ。あたいとしてはあんたは牢獄がお似合いにゃ」
「ひどい話だ……」
「それにしても男なんて始めてみたにゃ」
「ん? この村に男はいないのか?」
「この島にいないにゃ」
「へ? じゃあなんで人が住んでるんだよ」
「近くにもっと大きな村がある島があるにゃ。人が多くなりすぎたから一部がここに来たにゃ」
「なるほどなー」
「まぁあんたには関係ない話にゃ」

保守

125 :既にその名前は使われています:2007/12/13(木) 21:56:56.93 ID:5ZDSgcWT
島流しがいまマイブームほしゅ

126 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 00:21:52.42 ID:WMj90ztd
「Zzz……むにゃ……」
「所詮木で出来た檻だ……。ナイフでゆっくりやれば……
 うし! とれたぞ……」

「俺を閉じ込めておきたいんだったらオリハルコン製の檻でも用意するんだな!
 くっくっく……。とりあえず夜が更けるのを森で待ってそのあと猫を救出するかな」

保守

127 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 06:15:19.79 ID:ZCI6SeKj
おはようage

128 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 10:07:33.13 ID:65IxgBz3
携帯換えたから保守

129 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 13:23:05.54 ID:wDVwVrtx
う、うらやましくなんかないんだからね!保守

130 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 16:32:04.21 ID:OBamn5q7
おはようからおやすみまであなたの暮らしを見つめる赤鎧。
考えたらストーカーだな・・・

131 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 18:57:32.10 ID:WMj90ztd
「逃亡者に気をつけろにゃー!」
「警備を怠るにゃー!」
「なんで一日経ったのにあんな叫んでるんだ……?
 まぁいいや。スネーク気分で侵入するk」
「そこの林が怪しいにゃ! 撃て!」
「ちょあぶっ。なんであいつらわかるんだよ」
「そこにゃ! 鉄砲隊! 構え!」
「森の民族なら弓使えよおおおぉぉぉ!!」
「撃て!」
「しかもそれは鉄砲じゃなくて大砲じゃねーか
 うわあああああああああああああああああああ」

保守

132 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 21:16:50.22 ID:WMj90ztd
「脱獄なんて何考えているにゃ」
「だからって身包みはぐことないだろ! 下着イチ枚じゃさすがに寒いぞ!」
「本当なら簀巻きにして海に沈めるところにゃ。感謝するにゃ」
「くそ! いつになったら出れるんだよぉ!!」

保守

133 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 21:21:15.82 ID:yV3QHJAc
一枚で十分ですよほしゅ

134 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 22:51:57.24 ID:yV3QHJAc
ほしゅ

135 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 23:23:02.26 ID:gHWtxxKL
師走な仕事が書きてぇという気力をごっそりと奪っていくよママン

ショート・ショート仕様保守話も書けないとは重症だな俺
age

136 :既にその名前は使われています:2007/12/14(金) 23:23:36.95 ID:gHWtxxKL
ageてないよ俺
age

137 :既にその名前は使われています:2007/12/15(土) 03:14:38.54 ID:U+HMcaxT
本編を考えるどころか、リアルの自分のこれからも考えられない。
そんな時期もありました。
・・・休息も、時には必要だと思うんだ・・・

138 :既にその名前は使われています:2007/12/15(土) 06:50:09.73 ID:0SedJFqB
大丈夫、きっと大丈夫

私は前を見てるから

貴方も前を見てるから

この先何が在っても生きていける


ホシュ

139 :既にその名前は使われています:2007/12/15(土) 10:08:44.71 ID:cIEpDEuV
お仕事落ち着いたらまた来てください

保守

140 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/15(土) 12:03:19.57 ID:dyPMg+g9
(479)
しっかりと立っていたはずの身体が、気が付くと膝を付いていた。
貧血になったように、目の前が暗くなり始めている。
心臓がそれに負けじと引っ切り無しに脈打っているのが分かるが、それでも身体に力が入らない。

「坊ちゃま…?」
爺さんが心配そうに声をかけてくるのが聞こえた。
聞こえるだけで、表情は確認できない。見えないというよりも、見るだけの余裕が無い。
汗はやがて身体で感じられるほどに噴き出して、壁の向こうに炎を目にしながら凄まじい寒気に襲われた。

プルトニウム。
当然目にした事は無いが、聞いた事だけはある。
それがどういう特性をもつ物質なのかとか、細かい事は分からないが、それから作られたものがどういう効果を持つのか、それは知っている。
それを今俺は背中に背負っているのだ。

「坊ちゃま…!? まさか…?」
爺さんの声に、焦りが含まれているのが分かった。だが、それに対しても俺は返答する事が出来なかった。

141 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/15(土) 12:04:42.37 ID:dyPMg+g9
(480)
ふと肩に何かが触れる感触で我に返ってみると、爺さんが俺の両肩を掴んでいた。
いつの間にか、俯いたまま酷く浅い呼吸を繰り返していたようだ。
脳震盪を起こしたように、頭の中が揺れてるように感じた。

「いい…  大丈夫、だ…」
そう言ってから、座り込んだまま出来るだけ大きく深呼吸をした。
埃っぽい臭いと花火のような臭い、それと煙が同時に口腔から肺に流れ込む。
少し苦くなった口の中から唾を吐きながら、俺はどうにか立ち上がった。
「お疲れとは存じますが、どうか今しばらくのご辛抱を…」
そう言う問題じゃない。それもそうなんだが、そう言う事では無いんだ。

この様子だと、爺さんはこれが具体的に何であるのかまでは知らないのだろう。
そう思うと、底の知れないと思っていたこの老人が急に滑稽に見えた。結局のところこの件に関しては、爺さんも誰かの傀儡に過ぎないのだ。
だったら、これの危険性を正確に知っている者がもう少し手助けをしてくれても良いような気がするが…
少なくともこれを担いで火の気がある場所を歩くなんて正気の沙汰じゃない。
それを俺にやらせようと言うのだから、爺さんに指示をしている人間は余程俺を過大評価しているか、事態を過小評価しているかのどちらかだ。
そして、いずれにせよその皺寄せは俺が受ける事になるというのが、一番気に入らない。


142 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/15(土) 12:05:06.61 ID:dyPMg+g9
(481)
これを集めた男は目の前で倒れ伏し、これを狙っていた男はさっき壁の外にはじき出されてから音沙汰が無い。
他に狙うものもいるかも知れないが、このあたりの時間は既に動き出している。下手には動かないという保障に足るかもしれない。
正気の沙汰ではなくても、これを置き去りにするよりは余程現実的なのだろう。
臍を噛んで意識を確かにしてから、改めて荷物を背負いなおす。

「…よし、行こう」
そう言って、狭い通路へのドアをくぐりエルリッドがいる倉庫の入り口の方へ向かった。

俺とエルリッドが派手にやりあったせいで酷く散らかってはいるが、そこには火の気は無かった。
中央に、拳のような形になった木の塊がある。
エルリッドを連れ出すには、先ずこれを壊さなければならない。
物音一つしないのは、中で気絶でもしているのだろうか。

「おい、爺さん…」
「生きておられるのは間違いありませんが… 少々お待ちくださいますよう…」
爺さんはそう言いながら、鞄から何かを取り出そうとしていた。
背負った物騒極まりない荷物を下ろして、俺はその様子を眺めていた。


143 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/15(土) 12:09:30.24 ID:dyPMg+g9
(482)
木の塊を目にしながら、酷く苛立ちを感じている自分に気が付く。
この荷物がもし仮に爆発するようなことがあれば、エルリッドはもちろんこの周囲にいる人間は助からないだろう。
そうなれば、ヒロやフルキフェル、ラディールにマルトも、何が起こったか理解する間もなく蒸発する事になる。

向こうの世界と同じように爆発するかどうかも疑わしいが、昼間のスタングレネードの件もある。
これも爆発物には違い無いのだ。
圧縮を加えた状態で火が入れば、通常よりも爆発力が増すらしい。
ならば、下手をすればこの大陸全土を焼き尽くさないとも限らない。

秤にかけてみたところで意味が無いのは分かっているが、ここで襲撃を受けてどちらかを選択する事になったとしたら…
そう思うと、暗鬱な感情にも似た苛立ちが込み上げてきた。

爺さんが鞄から取り出したのは、小振りな園芸用の枝切りバサミだった。
「…それで、いいのか?」
「はい、これで十分でございます」
そう言って木の塊にはさみを入れると、小気味良い音と共に、枝の1本が切れる。
なるほど、そう言うものなのか…

144 :既にその名前は使われています:2007/12/15(土) 14:21:23.77 ID:Z1hQuafY
wikiはいじったことないからわからない……
役に立てなくて申し訳ない(´・ω・`)
と、age

145 :既にその名前は使われています:2007/12/15(土) 16:57:03.28 ID:Z1hQuafY
保守るよ

146 :既にその名前は使われています:2007/12/15(土) 19:26:20.32 ID:Z1hQuafY
もう一回保守るよ!

147 :既にその名前は使われています:2007/12/15(土) 22:27:53.61 ID:Z1hQuafY
まだまだ保守るよ!

148 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 00:23:25.84 ID:Q1y4jBgN
カップに口をつける。やや出す時間が長すぎたか、渋みがあった。
眠気覚ましにするにはこれくらいのほうがよいのだろうが、・・・仕方がない。
本当ならばミルクとシュガーをたっぷり入れて甘くした茶が好みだがわがままを言うと怒られる。
彼が要保守書類と戦いを続けている理由、それというのは。
「この書類が片付いたら、星芒祭のツリーの飾り付けをしましょうね」
と、金髪の青年がにこやかに言ったことから始まる。
ツリーのトップに飾る星。あれだけは何としても、自分で飾りたい・・・・・・!!
たったそれだけのために、彼は山積みの書類と死闘を繰り広げていた。


金色の紙で作られた、大振りのオーナメントを取り上げる。
紛うことなき、ツリーのトップに飾る星だ。
「さて、これが飾られるのはいつになるかねぇ」
銀髪の騎士の言葉に、部屋の隅に置かれたツリーの飾り付けをしていた金髪の青年が苦笑する。
黒髪の兄弟は、このオーナメントのためだけに必死で書類を片付けている。
手伝ってくれとは言われたが、「星を先に飾られないように」との名目で突き放しておいた。
そんなことをしなくても皆彼のことは分かっている。そして勿論、彼がオーナメントに釣られることも。
「あの子は、どこかでツリーを見ているでしょうか・・・」
ぽつりと呟いたその言葉に、彼は苦笑で応えるだけにとどめた。

149 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 00:53:45.07 ID:QE8YiaNN
書類も戦うのだっしゅ

150 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 03:01:52.10 ID:SO9QDmqx
しかしヴァナにプルトニウムを持っていこう、と思いついたひとの心理状態ってのは
いかほどのものだったのか気になるですね。

151 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 04:07:34.57 ID:2Y4IjoEQ
トイレットペーパーや食卓塩はそう思って持っていったというのかね

152 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 11:20:10.15 ID:ioZ9ZtNp
「あーるーはれたーひーるーさがりー」
「うるさいにゃ」

自分で持っていくものは選べない……自動的にプルトニウムが選らばれたのか……
保守

153 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 13:33:07.04 ID:nyvkZbBf
それが自分の持ち物じゃなくても、「こんなのがヴァナにあったらいいな」とか
そういう願望を反映してしまったのかも…。

154 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 16:16:26.02 ID:ioZ9ZtNp
「腹減ったー飯を要求する!」
「まだ夕飯まで早いにゃ。黙ってろにゃ」
「捕虜虐待だぜー?」
「罪人に権利はないにゃ」
「ちくしょー……」

保守

155 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 20:24:16.91 ID:MKAfTThC
あなたが望むのは、何ですか?

156 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 20:24:50.00 ID:ioZ9ZtNp
「おい! 生きているかにゃ?」
「いーきーてーまーすー」
「これの使い方わかるにゃ?」
「んー……ケータイじゃないか! どうしたんだよこれ!」
「本当から送られてきたにゃ。あちらでは判別できる人間がいなくてお前ならもしかしてと思ってもらってきたにゃ」
「へー……auかー。電池は……二個。まだ動くな」
「それはどうするものなのにゃ?」
「リンクパールみたいなもんだ」
「にゃるほど……。明日まで預けておくから引き出せるだけ情報を引き出しておくにゃ!」
「うぃーっす……あれ? 電波が立ってる……」

保守

157 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 21:45:35.59 ID:QE8YiaNN
あうあうほしゅ

158 :既にその名前は使われています:2007/12/16(日) 23:43:58.61 ID:ioZ9ZtNp
「ふぁ〜……にゃ……」
「眠いなら寝ればいいじゃんか。門番さんよ」
「この前脱獄したやつが言う言葉じゃにゃいにゃ……それ、そんにゃにおもしろいにゃ?」
「ん? ああ、懐かしくてね……」
「懐かしい……?」
「お前も俺と同じ目に会えばわかるさ。どうでもいい内容のメールを見るだけでなんで泣きたくなるんだろうな
 人のメールを勝手に見てるのに……。自分のことを思い出すよ」
「……? なんだかよくわからないけど泣くなら泣くにゃ」
「そのうちな」

保守

159 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 02:16:11.46 ID:qcxpssrJ
小箱を開ける。中身を確かめ、そっと溜息をついた。
これは、こちらにあってはならないものだ。しかし来訪者の持ち物を勝手に処分してはならない。
以前に自転車だのコピー本だのを量産しようとした来訪者もいたが、それは世界のバランスに悪影響を及ぼすので処分した。
まあ、さすがにこれの複製を作ることは不可能だろう。
「・・・ストラップ、汚れてるな」
青い紐飾りに触れて呟く。銀の鍵の形をした飾りに付属する鈴が、ちり、と鳴った。
小箱のクッションに丁寧に納めると再び閉じる。その蓋に、見えぬ文字で記した。
真の主によってのみ、この蓋が開くように。
いずれこの箱は開けられるだろう。だが、持ち主はこれを忘れてしまいはしないだろうか。
来訪者の幾人かは、自分の持ち物すら忘れてしまう。かつての愛用品ですら。

願わくば、忘れてしまわないように。

その願いを込めて、隅に小さく、『保守』の文字を記した。

160 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 09:46:57.22 ID:Dnw/X/vO
おはようございます。

161 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/17(月) 12:15:03.26 ID:tdDY0DRy
ルーク「プゥルゥトォニィウゥムゥ〜」
ナココ「ルークえもん、それがあればジェリダムに仕返しが出来るの!?」
ルーク「そうだよナココちゃん、これはね、火をつけると・・・」
ナココ「わーい!ありがとうルークえもん!さっそく仕返ししてくる!」
ルーク「まちなよナココちゃん!・・・あぁ、もういっちゃった。もうどうなっても知らないんだから」

その日、ヴァナは核の炎に包まれた・・・

前回は>>93-95です。プルトニウムじゃなくて本編灯火、いえ、投下します。

162 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/17(月) 12:15:40.08 ID:tdDY0DRy
 4人で再び集まった後、なんとなく気まずそうなルークとナミちゃんが印象的でした。お互いに踏んではいけない地雷を踏んづけてしまったような、
なにか壁のようなものが目に見えそうな感じでした。
 それでも二人とも無理して笑いあい話し何とかその壁を壊そうとしている姿はなんだか見ているほうが不安になってきます。
 だけれども、私は私のすべき事をやるだけです!
しっかりと召喚獣はなぎ倒していきます!これが終わればルークが帰れる!
だから私は彼のためにただひたすらに彼の剣となり戦うだけです。
「よし!次!!」
 リヴァイアサンを蒲焼にして妹さんがルークに『将来私はおにいちゃんのお嫁さんになってあげる』という言葉をはじめとする甘い甘いやり取りを聞かされ、
ラムウをナミちゃんがクエイクで派手に圧死させて、
ケンカをした二人が電話であっさりと仲直りをする甘い甘いああまぁあああいやりとりを見せ付けられ、
シヴァは・・・私がスリプガで眠っている間におわっちゃったので何があったか分かりませんが、きっと見ていたら
妹だからって調子乗りすぎ!!って嫉妬の炎がゴゴゴと渦巻くような内容だったことは容易に想像できます。
・・・私、心中穏やかじゃありません。
「ひゅぅ、今日はなんかいつもにまして気合が入ってるねぇ」
 ジェリダムが愉快そうにスウィフトブレードでガルーダを刻み上げた私を茶化します。
「別に、いつも通りだけど?」
 嫉妬も確かに入り混じってはいるけれど、これが終わればルークが帰れると言う気負いのためちょっと肩の力が抜けていない
叩きつけるような斬撃になっているのはわかっています。あと、これが終われば自分とナミちゃんと向き合う余裕が出来るなんていう
少し自分勝手な気持ちも・・・。

163 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/17(月) 12:15:51.88 ID:tdDY0DRy
「でも、これで風の息吹を貰えばいつでもルークは帰れるようになるんだよね?ルークが望む限り」
「あ、ああ・・・」
 シャントット様は言いました。召喚獣が与えているものは実は戦った者が真に望む物だと。
だから、真に望む物が元の世界に帰る方法ならそれを与えてくれると。
「ナココ、ジェリダム、ニャミコさん・・・俺は・・・本当にもとの世界に帰れるのだろうか?」
 ルークは俯き気味に手にしている片手剣の切先を静かに、不安げに見つめていました。
「何を不安になってるんだよ!帰れるにきまってんだろ!」
「・・・俺は、本当に元の世界に帰ることを望んでいるのか?」
 世界が真っ白になっていき、いつものようにルークの世界の映像が映し出される時のフワフワしたようなボーっとしたような感覚にとらわれました。
「俺の一番の今の望みは多分・・・」

 真っ白な世界の中、私達4人の目の前にディアボロスがいます。夢の世界の住人、夢魔ディアボロス。黒い体にオレンジ色の筋肉と爪と翼と
横を向いた硬そうな角を持つ禍々しい悪魔。
ディアボロスは静かに私達を見下ろしています。ただ、それだけで何もしてきません。
「・・・」
 すっとディアボロスがルークへとむかってオレンジ色の長い爪を向けました。
「貴様の真の望みは叶えられぬ。だが、貴様を元の世界に帰す事ならばできる。受け取れ」
 ディアボロスはそれだけを言うと翼を大きくバッと広げそしてそのまま最初からそこには誰もいなかったかのように
いつのまにか消えていました。

164 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/17(月) 12:16:02.86 ID:tdDY0DRy
 ただ、ルークの手の中に小さなおぼろげで脆そうな、それでいて静かに温かくキラキラと輝くまんまるな宝石がありました。
「おい、ルーク・・・それ」
 ジェリダムが目をぱちくりとさせながらそれを指差しました。
「ルーク!それか!それがあれば帰れるのか!?やったじゃねーか!!イヤッホォオオオ!!」
 私達はいつの間にか風の回廊に戻っていました。ジェリダムがバシバシとルークの背中を叩きまくる音がはっきりと聞こえます。
「で、どうすんだ?どうやると帰れるんだ?」
「痛いっ!いてーってのジェリダム!落ち着け!」
 ビシバシビシバシルークをはたいていた手をちょっと険しい表情のルークががっしりと掴みました。
「えーとだな、なんで分かるのかよく自分でもわからないけど、ただこの宝石を持って『夢よ覚めろ』と叫べばいいらしいんだ」
 そう言えばルークは私の元からいなくなる。永遠のお別れ・・・。また、ついこの間までのようにルークのいない世界で、
ルークのいない部屋を掃除して、ルークの思い出だけにすがって生きて行く・・・。
「へー、じゃあ、妹さんを見つけた後に二人でそうすればいいわけだな」
 ジェリダムは嬉しそうです。・・・どうして私、素直に彼の幸せを喜んで上げられないんだろう・・・。
「・・・二人で叫べば平気なんじゃないかなぁ。わからないけど」
 彼は苦笑いをしながら静かに宝石を見つめました。
「でも、一人しか帰れないなら俺は妹だけを元の世界に帰すな。あいつが幸せなら俺は他は何も望まないし、俺はどうなってもいい」
「・・・それ、本気で言っているの?」
 ・・・私の嫉妬の炎がより一層強く激しくなりました。彼は私の気持ちなんてこれっぽっちも知りません。
だから、私を苦しめるような言葉だって平気で言えます。気づかずに言えます。私の中で何かが音を立てて切れました・・・。

165 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/17(月) 12:17:46.97 ID:tdDY0DRy
「何のために私達は頑張ってきたの?ルークを帰すためだよ?」
「あ・・・わ、悪い・・・無神経だった・・・」
 私は嫉妬に燃える醜い表情を見られたくは無いので俯いて唇をかみ締めていました。上でルークがどんな表情をしているかは分かりません。
だけど・・・許せませんでした。
「無神経だね。本当に」
「お、おいナココ!ジェリダムも反省してんだしやめておけ!!」
「うるさい。黙れ」
 ジェリダムの言葉を力技で押さえつけます。自分の体のどこからこんなどす黒い物が出てくるのか分かりません。だけどもう止まらない。止まるはずが無い。
「ただルークのために私は頑張ってきたのに。それを考えなしに妹さんに渡すんだ。そうだよね、私みたいな他人、
妹さんに比べたらゴミみたいなものだよね。私、分かってたんだから」
「ナコ・・・コ?」
 ルークの声、煩わしい。心配しているふりなんて、するな!優しくしないで!!
「だけど、それでもルークに幸せになって欲しかったんだから。ルークに笑顔で帰って欲しかったから頑張ったのに、
ルークに少しでも私の事を覚えていて欲しかったから必死に頑張ったのにその気持ちを物みたいに妹さんにあげるんだね。
ルークはそう言う人なんだね。でもしょうがないよね。私なんてどうでもいい存在なんだから」
「ナココ!!黙れ!!!お前どうかしてるぞ!!!!」
「うるさいジェリダム!!!そうよ!?私はおかしいわよ!!ルークの家族相手にこんなに嫉妬して!
だけどっ!許せない!ずっとずっと私がどんな気持ちでいたのかっ!それも知らないでっ!!平気な顔して!!」

166 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/17(月) 12:18:46.62 ID:tdDY0DRy
 私は腰に提げなおしていた片手剣の柄をいつの間にか握っていました。抜刀と同時に剣の腹でルークの手の甲を強打。
飛ぶ、宙を飛ぶ。ルークと元の世界をつなぐ宝石がキラキラ危なげに輝きながら空を舞う。

 そして、落ちる。砕ける。この世から、消え去る。全てが、終わる。
シャアァアアンと、澄んだ音を立て、全てが、終わる・・・・・・

「あ・・・」
 私は・・・私はっ・・・私はなんて事を!?
「あ、あぁ・・・」
 殺した。私がルークを殺した。もう彼は帰れない。元の世界に帰れない。
ナミちゃんの予想が当たっていれば、私が殺すんだ。ルークの世界のルークを私が殺したんだ。

167 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/17(月) 12:19:17.66 ID:tdDY0DRy
以上です。
あーあやーっちゃったやっちゃった(゚∀゚)
もう私しーらないっと(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ

168 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 12:52:07.38 ID:JpD4RQEg
澄んだ音ほしゅ

169 :ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI :2007/12/17(月) 14:10:52.21 ID:tdDY0DRy
まとめwikiの編集が上手く出来ないためこんな形になってしまいましたが今まで投下した本編をまとめてあげてみました。
もしも最初から読み直したいと言う方がいらっしゃったら落としてくださいな。

パスは「nejitu」です。
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader4/index.php?dlpas_id=0000023698.zip

170 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 17:45:15.43 ID:Z56frULK
「どうだ、なにかわかったかにゃ?」
「もう少し借りててもいいか?」
「おおっと、ここで会話の成り立たない屑やろーがいるにゃ。てめーは疑問系は疑問系で返せと習ったかにゃ? うすらあほが」
「……まだなんともいえない。だからもう少し借りたいのだが」
「どちらにしろ使う予定はないにゃ。壊さなければ別に構わないにゃ」
「あとできれば雷クリがほしい」
「……脱獄したら今度はカノンジェルでイーグルアイにゃ」
「うん、それ死ぬ。充電できるかもしれないから試したいんだ」
「じゅうでん……? まあいいにゃ。一個くらいやるにゃ」
「さんきゅ。これで充電できれば……」

保守

171 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 18:08:43.85 ID:jkVTm5Ji
人は感情で動いてはいけない
知恵の世界にいる人間だからこそ、
其れを選択した場合、その結果はあまりにも残酷になるだろうから
だから、人間は理性を獲得した


ただし、
感情に任せて選択したものと、理性で選択したものとがあまり違いがない、
もっと言ってしまえば、人間は



太古に生まれたときと同じように、変わりがない、
進化の経過が見られないという極めて稀有な生き物なのかもしれない


ホシュ

172 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 18:52:23.50 ID:aYV0yQuo
>>169
まとめwikiはハックサイトへの誘導がひどいから、管理者様が編集制限を掛けてるんだぜ
避難所404-406を参照するといいんだぜ

173 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 20:12:16.24 ID:tdDY0DRy
>>172
教えてくれてありがとうございます<m(__)m>
制限が解除されたら追記します

174 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 21:37:48.44 ID:Fx2bAZGB
ナココさんが暗黒面に落ちた!?Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)

175 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 23:41:02.46 ID:Z56frULK
「……やっぱ電波三本だな」
「なんにゃ?」
「いや、独り言だ……うん」
「怪しいにゃ……」
「だからこんなとこに入れてるんだろ」
「確かにそうにゃ」
「……馬鹿だろ、お前」

保守

176 :既にその名前は使われています:2007/12/17(月) 23:56:11.94 ID:JpD4RQEg
毛が三本保守

177 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 02:32:23.62 ID:pB/Izpf8
ミスラはばかじゃない

178 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 08:27:55.68 ID:/n57O63O
おはようage

179 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 11:34:09.90 ID:cN7+OvZa
一人でできるもんあげ

180 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 12:06:09.37 ID:G98bjMLI
「あ〜、マクド食いてぇ…」
「貧乏人…、僕はA&Wでモッツァ食いたいな」
「…なんだそれ」
「沖縄にあるんだよ」
「お前埼玉に住んでるって、前言ったよな?」
「しゅぅ〜がくりょこぉ〜、がくせ〜い〜りょこぉ〜」
「…けっ、親のスネカジリが」
「なんとでも」
「…はぁ…、でもたま〜には、体に悪そうなもん食いてぇなぁ…」
「作っちゃえば?」
「そこまで食いたいとは思わん」
「なんだそりゃ…」


ホシュ


181 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 12:51:36.64 ID:B+mJdrHk
お昼休み保守


182 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 16:25:11.59 ID:/n57O63O
みんな師走が悪いのか?

183 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 16:52:26.00 ID:q1F7FHEM
ハックサイトってまだ暴れてるん?

184 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 18:29:58.38 ID:DXwvxY8V
「あ、電池一個だな……」
「……ふにゅ? なんにゃ?」
「あ、寝てていいよ」
「そうにゃ、今日はお日様が……Zzz」
「単純で羨ましい……。やってみるか」
トゥルルルルルルトゥルルルルルル
「…………」
『もしもし?』
「もしもし!? 聞こえるか!?」
「うにゃ!?」
『うるせぇ!』
「お前は寝てろ。俺が誰だかわかるか?」
『当たり前だろ。何言ってんだ? 携帯新しくしたのか』
「ええ、いや、お前。わかってるのか?」
『ああ、わかってるよ。ったく何年の付き合いだと思ってるんだよ』

保守

185 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 18:54:39.88 ID:G98bjMLI
>>183
避難所見る限り、まだ不毛な作業に没頭してるようです

186 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 21:11:41.67 ID:pB/Izpf8
繋がった…?

187 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 21:15:28.76 ID:iQOO7CjQ
>>167
先に流し読みしたら、もしかして殺人修羅ルート突入か!?と思ったがそういうわけではないのね。
現実帰還アイテムは一つとは限らないルートにこれから行くのでしょうかね。

緑茶さんの「帰れない男」だと第一話で壊されてたけど、話のノリと立場がまた違うので今後の展開に期待age

188 :既にその名前は使われています:2007/12/18(火) 23:23:24.14 ID:DXwvxY8V
「俺が今どんな状況だかわかるよな」
『ん? ああ、そういえば骨になってたな』
「おいィ? 死亡確定ですか?」
『というかお前どこから電話してるんだよ』
「突っ込むの遅いだろ。えーっと……ミスラのいっぱいいる島から」
『そういえば芥川の魔術って小説にミスラ君出てくるよな』
「しらねーよ」
『なに? カザムから? お前頭いかれてるんじゃね? ああ、死んでるんだっけか』
「お前ハイスラでぼこすぞ」

保守

189 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :2007/12/18(火) 23:56:26.97 ID:LRwtzk4X
皆様、投下乙でございます。
近況、非常に多忙につき続きを書く時間がなかなか取れません。
申し訳ありませんが、新しい投下はしばらく後になりそうです。

ひとまず、ageいたします。

190 :既にその名前は使われています:2007/12/19(水) 00:48:46.70 ID:yE2kz4wq
忙しい時期が続きますが、筆者のみなさまも、保守してくださる皆様も、
体調などに気をつけて過ごしてくださいましヽ(;´Д`)ノ

191 :既にその名前は使われています:2007/12/19(水) 01:56:27.61 ID:5TXuWliJ
しっかり体調を崩した、本編悩み中に保守話を投下している私が通りますよ(´・ω・`)
冬の大祭に向かわれる方は、体調管理をしっかりとしてくださいね。

192 :既にその名前は使われています:2007/12/19(水) 08:56:09.27 ID:jwlVJZBp
おはようあげるよ
風邪がはやっているのでお気をつけて

193 :既にその名前は使われています:2007/12/19(水) 11:17:22.75 ID:B3o6fcFI
船長!獲物を発見しました、…ですが;

どうした?

…甲板でガルモが【ためる】しまくってます;

・・・・・。
今日の航海日誌に収獲なしと書いとけ…。


    保守

194 :既にその名前は使われています:2007/12/19(水) 11:57:17.00 ID:8H/br9Vm
さらぁっとまとめ見ると、ただ単にそのままヴァナにいった訳ではないのな。
ゲームで自由に動かしてると思ってたのに、ヴァナ人格が存在しているっていうのは
結構主流なんだろうか?

195 :既にその名前は使われています:2007/12/19(水) 14:44:55.62 ID:jwlVJZBp
hosyu

196 :既にその名前は使われています:2007/12/19(水) 18:03:33.99 ID:yE2kz4wq
実際にゲームの中に入っちゃうと、リアルから接続して遊んでる人との時間の齟齬があるからなぁ。
というか、実際にそうなって、フレに話しかけて返事が来るまで一時間待ったとかいう話もあったはず。

ゲーム的なお約束とか、目を瞑らなきゃならない理不尽から逃れるために、
ゲームのヴァナのモデルになったかも知れない、本物の異世界ヴァナまで行っちゃったとか、
そういう事もあるのかも知れないね。

197 :既にその名前は使われています:2007/12/19(水) 20:35:15.50 ID:EZwRjHcP
「おい、起きろにゃ」
「ん……?」
「その箱まだ使うにゃ?」
「ああ、いやもういい。返すよ」
「何かわかったにゃ?」
「ああ」
「なに! にゃにがわかったにゃ!」
「ここは現実だってことさ」
「……? 何を言っているにゃ? とりあえず返してもらうにゃ」
「ああ、どうぞ。ほい」
「それ以外にわかったことはにゃいのかにゃ?」
「ないにゃ」
「まねすにゃ! お前はそこでじっとしておれ! ……にゃ」

「全くうるさい村長だ。こちとらここが幻想世界……いや、電脳世界でないとわかったところなのによ。
 しかも死んでるとは戻りようもないじゃねぇか」
「独り言うるさいにゃ」
「すまないな。少し……眠るよ。うん……。少しだけ…………」

保守

198 : ◆nu123wJPbk :2007/12/19(水) 22:39:45.13 ID:eNE6GBqQ
「ずいぶんと安定しておりますわね」
少女のような声に、俺は頷いて応える。
いや、頷く以外に応えようがなかった。全身から力が抜け落ちたままで、支えられてようやく体を起こしていられるのだから。
そして、支えられている感覚すらも、今の俺には曖昧でしかない。
「もう一度、よろしいかしら。あなたのお名前は?」
問いに答えられたかどうか。答える意志はあったのだが。
自分でもやや高いと感じる声が伝えた名は、・・・そう言えば、これが正しい名前だっただろうか。
そう、これで正しい。俺の名前は、
「・・・キース。キーゼル、・・・・・・」
「キーゼル。それがあなたの名前ですのね?」
小さくて柔らかそうな手が俺に触れる。惜しむらくは、その感覚を感じることができない。
「"彼女"のことを覚えているかしら?」
"彼女"?・・・ああ、あの、・・・・・・そう、"彼女"。赤い髪に、小さな猫の耳の。
違う。それはあのミスラだ。"彼女"自身じゃない。
「・・・シオ、ン」
「シオン?・・・ユーリ・フェルシオン?」
何故その名前しか浮かばない?
俺の記憶。・・・そもそも俺は、本当に?
「応えなさい。あなたの名前は?そして、"彼女"のことを覚えている?」

199 : ◆nu123wJPbk :2007/12/19(水) 22:49:17.16 ID:eNE6GBqQ
嘘だ。
俺が、キーゼル?
「・・・まって」
不意に出たのはその言葉だった。
いくつもの話を同時に聞かされるような混乱。けれど、はっきりと分かる。
「違う。・・・そう。キーゼルで合ってる・・・嘘じゃない」
「そうだな。キーゼルだ。間違いない」
低い声が肯定した。よかった。
俺の頬に手をかけ、俺の表情を確かめるように顔を覗き込み、そいつは俺に言う。
「お前がキーゼルだ。お前が護ろうとする"彼女"はキーゼルではない。では、"彼女"とは何だ」
「・・・"彼女"は、」
"彼女"?"彼女"って、誰だ?
"彼女"は来訪者だ。来訪者って何だ。異世界から来たと言う、異質の存在。それを俺が、護る?

何故?

深い灰黒の瞳が無表情に俺を見つめ、それから離れた。



200 : ◆nu123wJPbk :2007/12/19(水) 23:10:56.78 ID:eNE6GBqQ
「お前はキーゼルだ。『欠片』の寄り集めの、な」
「かけらの、より・・・あつめ?」
かけら。欠片。欠片って何だろう。集めるもの?違う、散らばるもの。
かけらはちらばるから、それをあつめて、ぱずるのぴーすのように、あわせていく。
「ずいぶん侵食されているな。"凶鳥"に接触した影響か。・・・まあ、この程度なら誤差の範囲だろう」
「本来ならば、『アバター』が接触されたならそのまま飲み込まれてもおかしくはありませんわ。それだけでも驚異的ですもの」
「奴らは『アバター』を破壊する。恐らくは、彼らを襲った"狩人"たちもそうして乗っ取っていったのだろう」
交わされる言葉は、俺の意識には少しも触れない。
ただ短い言葉が、繰り返し俺の意識のどこか深いところに響く。

かえりたい。

ここにいたい。

どこに帰りたい?どこにいたい?それすらも曖昧で。
ただ分かるのは、それは決して、なくしてはいけないものだということ。
けれど、それはどうにもできない。望んでも、願ってもいけない。
「・・・かえれない。いられない・・・」



201 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/19(水) 23:21:01.50 ID:eNE6GBqQ
やあ (´・ω・`)
ようこそ、きーさんの謎本編へ。
この粽はサービスだから、まず食べて落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、この本編を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「   」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思ってこの本編を投下したんだ。

じゃあ、今回はここまでです。


ちなみに前回は>>100-103でした。
最初に考えてた話から、どんどん遠ざかっている気がします。

202 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 01:52:30.52 ID:Y91XwTm5
最初に考えていた話がそのまま続いている書き手さんは少ないと見た。

203 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 07:23:28.65 ID:sTgwgs2t
ですよねー

204 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 09:49:12.37 ID:vMr9oos6
でもでもでも、そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!

205 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 11:46:59.77 ID:N+Vi3ER5
遠ざかっているのではなく『熟成』と言ってしまえばあら不思議!
いい感じにかもされた文字の羅列が一層の深みと味わいに!!!
とはなりませんかそうですか?そうなんですか?どうなんでしょうか…

俺の場合は設定まみれになります

保守



206 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 13:33:24.49 ID:Y91XwTm5
逆に考えるんだ、話が裏打ちされてより濃厚な物語になると。
真面目な話、書いていくうちに詰め込みたい要素とか増えていくんだろうな。
書き手さんたちのイマジネーションは無限だぜ。

207 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 16:02:35.93 ID:sTgwgs2t
早く続きを書きたいナリ…⊃Д`)

208 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 17:32:46.96 ID:9H5/5Akj
熟成おしゅ

209 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 20:28:26.91 ID:vqkorcC/
イマジネーションは無限でも、書面に書き下ろす為の時間は有限なもどかしさ。

210 :既にその名前は使われています:2007/12/20(木) 22:12:21.78 ID:wleWJtE0
無限は有限なんですね!

211 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 02:49:15.34 ID:VE//ybTC
だが、有限もまた無限と言えるのではないか。

212 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 09:44:15.91 ID:Qug/OHFR
何だか哲学的になりつつあるな

213 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 11:52:08.28 ID:qpRWS0zf
哲学とはこじつけ、或いは理屈捏ねである。
と聞いた覚えがあるような気がする。
例えば道端に犬のウンコが落ちてたとする
これを「何故今ここにネコ目イヌ科イヌ属の排泄物が存在しているのか」
と考えたりする、らしい。


スレチガイだサーセン
保守

214 :竜騎がゆく ◆OGiz5i2nGA :2007/12/21(金) 12:54:10.86 ID:7agp8BYa
皆さんお久しぶりです。
なんていうか、テンプレはちょっと今すぐには見つかりそうにないので。
今日は生存表明とともにちょっとだけ投下を。

直にテンプレも貼り付けますのでー

215 :竜騎がゆく ◆OGiz5i2nGA :2007/12/21(金) 12:54:34.85 ID:7agp8BYa
「おーい、みんなーっ!」
ロンフォールに幾つか建てられている、塔。そのもっともサンドリアに近い場所。いつもは泥棒ミスラがいる場所で。
「あ、レヴィンだ!みんな、レヴィンも戻ってきたぞーっ!」
声を聞きつけ、一人、また一人と梯子を伝って降りてくる子供たち。
「あ!さっきの変なおっさんもいるぞ!」
当然ながら、その隣を歩くヴィジャルタールの姿にも気づく。
「まさか、捕まったのか!?」
「そうだ、きっとそうだ!それでレヴィンをごーもんして僕たちの居場所を吐かせたんだよ、きっと!」
「なんてひっどいおっさんだっ」
「レヴィンを助けようよ、みんなっ!」
「おーっ!」
なにやら物騒な相談をして、子供たちが駆け寄ってくる。各々かわいらしい武器をその手に携えて。
「な、ちょ、ちょっと待て!私はこの子供を助けてだな……」
「レヴィンを離せーっ!!」
問答無用といった様子で、木剣を振りかざす子供。
「ちょっと待って!!!」
そこに割り込んだのは、レヴィンと呼ばれたその少年。私たちが助けたヒュームの子供だった。

216 :竜騎がゆく ◆OGiz5i2nGA :2007/12/21(金) 12:54:54.30 ID:7agp8BYa
「なーんだ、そういうことだったのか」
みんなそろって塔の中、塔の二階に上がるのなんて初めてだった。
あの後すぐにレヴィンから事情を説明してもらって、あっさりと私たちは和解した。

しかし、この塔の二階というのが面白い。どこかのテレビや本か何かでみた、まさしく子供の秘密基地といった感じに仕上がっている。
ついさっきまで子供たちが握っていた武器が納められている大きな道具箱。よく見てみれば、それはよくある宝箱の形にそっくり……というか、宝箱そのものだった。
一体どうやって持ち込んだのか、ベッドや机まで置いてある。壁にはやっぱりハンモック。
なぜだかこういうものを見ていると、私の中にもまだ残っているらしい子供心が否応なしにも刺激されてしまう。
よくこんなに集めたものだなと、感心しながら私が訪ねると、子供たちは自分たちの戦果を競うように教えてくれた。
宝箱はいつもここにいる泥棒ミスラのお土産だとか。あちこちから戻ってくるたびに、あれこれ彼らに渡していくらしい。
口封じのつもりなんだろうか?いずれにしても、私の中での彼女に対する認識はちょっと変わった気がする。
また、どうやら子供達の中の一人は北サンドリアの家具屋の息子で、古くなって売れなくなったものを、なんとかこうして運んできたんだとか。

本当に、どこの世界でも子供のやることってのはあんまり変わらないのだななんて感じてしまい、ついつい笑みを零してしまっていた私だった。


217 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 16:30:46.06 ID:N/1Pz2TR
サンドにいる泥棒はミスラじゃなくエルメスかも…
ともあれ、生存確認おつです!

秘密基地…郷愁をくすぐる言葉ですね(´Д⊂

218 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 16:45:36.35 ID:IWoXnHa3
秘密のほしゅ

219 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 17:44:03.45 ID:bRcTifbJ
自キャラの誰かが少年だったころの思い出の品とか
埋もれてるかもage

220 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 19:40:37.80 ID:VE//ybTC
「やめろ!!それは・・・俺が初恋の人に宛てて書いたラブレターだ!!」
「ここにあるってことは、結局渡せなかったんですね」
とか、そんなちょっぴり恥ずかしい思い出まで発掘されるのですね。

221 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 21:02:41.49 ID:bRcTifbJ
ちょっとルーファス少年が書いたポエムノートを発掘してくるは

222 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 21:26:43.00 ID:N/1Pz2TR
じゃあ俺は幼フルたんの甘酸っぱい思い出を探しにタブナジアまで出かけてくる

223 :既にその名前は使われています:2007/12/21(金) 22:40:41.54 ID:bRcTifbJ
幼フルたんが通うタブナジア小学校に
突如現われた謎の転校生リード少年
それがフルたんの甘く切ない初恋の始まりだった
とかwktk


224 :既にその名前は使われています:2007/12/22(土) 01:44:54.41 ID:U/qLrz5a
初恋が男か…

225 :既にその名前は使われています:2007/12/22(土) 03:36:31.68 ID:V4W3wf6Z
愛さえあれば、性別なんて関係ないさ。
多分。

226 :既にその名前は使われています:2007/12/22(土) 09:28:41.52 ID:ST5ETCLm
多分あげ

227 :既にその名前は使われています:2007/12/22(土) 13:14:33.35 ID:UGwwCwt2
障害が多いほど恋愛は燃えるっていうしねage

・・・いや、しらんけどさw

228 :既にその名前は使われています:2007/12/22(土) 16:30:14.54 ID:U/qLrz5a
やはりフルさんは流石BLの人だな

229 :既にその名前は使われています:2007/12/22(土) 19:04:04.34 ID:E+7nM1Cb
保守

230 :既にその名前は使われています:2007/12/22(土) 22:34:25.33 ID:E+7nM1Cb
もいっかい

231 :既にその名前は使われています:2007/12/22(土) 23:26:03.70 ID:uSywHN/w
「う〜、やおい穴やおい穴」
 今やおい穴を求めて全力疾走している僕はサンドリア騎士団に所属するごく一般的な大騎士。
 強いて違うところを挙げるとすれば男に興味があるってとこカナ── 名前はフルキフェル。
 そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやってきたのだ。

 ふと見るとベンチに若いエルヴァーンの男が座っていた。

 ウホッ! いい男!

232 :既にその名前は使われています:2007/12/23(日) 01:08:59.78 ID:4OBhjS6N
お前ら・・・
もしかしたら、幼フルたんは恋をするほうでなくされるほうかもしれないじゃないか!
毎年バレンティオンや星芒祭に男の子から告白されてたかもしれないじゃないか!!

233 :既にその名前は使われています:2007/12/23(日) 02:44:46.00 ID:Cm7PKZ2D
つまり思わず囲いたくなるような美形なのかage

234 :既にその名前は使われています:2007/12/23(日) 11:28:28.62 ID:W43i0S+3
年末進行age

235 :既にその名前は使われています:2007/12/23(日) 14:59:39.37 ID:4OBhjS6N
愛されてるってことだよ。

236 :既にその名前は使われています:2007/12/23(日) 17:14:00.64 ID:UGvGSlLk
「交代の時間にゃ」
「お疲れにゃ」
「……ずいぶんおとなしくなったにゃ」
「でも飯だけはしっかり食うにゃ。村長もいつまでこいつを生かしておくのだろうか? ……にゃ」

保守

237 :既にその名前は使われています:2007/12/23(日) 20:31:33.02 ID:jpbNnT4G
少なくとも今年は落とさせねぇ!!

age

238 :既にその名前は使われています:2007/12/23(日) 22:51:55.28 ID:1wMTLT+u
来年も落とさせないつもりですが何かッ!!
保守

239 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 00:42:57.95 ID:04F3771l
「メリークリスマーーース!!」
「よ、夜中を叫ぶにゃ!!」

保守

240 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 03:17:51.79 ID:6F4J338l
地球では偉大な聖人が生誕したとされる祝祭の前日
ヴァナ・ディールにおいては降り注いだ星々が天に帰るとされる月

241 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 10:16:40.86 ID:bFjlLgBM

[+]<残念ですが、ヴァナ・ディールに降り注いだ来訪者たちを帰すわけにはいきません。ご了承ください。

242 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 13:57:22.78 ID:e4xwAG6+

なんという赤い鎧…

243 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 16:40:59.20 ID:Og/ako2h
「シングルヘ〜ル♪シングルヘ〜ル♪」
物騒な言葉を、旋律とともに口ずさむ。
「謝れ、女神に謝れ」
「あいたっ」
能天気そうな金の髪に、しかし分厚く重そうな書類が爽快な音とともに叩き付けられた。
黒髪の騎士が、また分厚い書類の束を手に金髪の同僚を睨む。
「何だよー。せっかくこのおれが世にはびこるカッポーたちに死の制裁を」
「しなくていい。大体お前、この間も部屋に女連れ込んでただろうが」
「あれ倉庫だってば」
「・・・・・・」
まあ、彼のことだから不純交遊は・・・駄目だ、異性にしろ同性にしろ信用できない。
とはいえ、こんなサンドリアの隅っこで相変わらず日常業務の書類整理に精を出すのもつまらない。
大体、来訪者の記録は増えるものの、『リアル』へ帰還する手段についてはわずかな情報もないのだ。
さすがに彼もこの不毛な作業に見切りをつけ、書類の一端に『保守』の印をつける。
「これ終わったら星芒祭の」
言いかけて、思い出した。・・・そういやオレ、ツリーの星どこやったっけ?
確か、・・・・・・あれ。オレの執務室だったよな?
そう考えるのと、
「隊長!執務室が何者かに荒らされているとの報告が・・・!」
勢いよく部屋の扉が開かれるのは同時だった。

244 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 18:25:13.06 ID:04F3771l
「差し入れにゃ」
「おー、チキンじゃないか。いや、チキンなのか?」
「鶏肉にゃ。今日は祝い事だから特別にゃ」
「ほー、ありがたくいただくぜ。しかしこの村でも祝うんだな。キリスト教でもないのに」
「ブリスト? 何言ってるにゃ。今日は偉大なる初代族長様の誕生日にゃ」
「なるほど……。ここではそうなっているのか」
「初代族長様、日々の糧に感謝するにゃ」
「ありがとう! 初代族長!」

保守

245 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 20:22:19.01 ID:Nl+61JYW
保守

246 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 20:24:16.17 ID:PVpXWIX0
「お〜いお前ら、明日が本番だぞぉ〜、イブってなんなんだよぉ〜、性夜ってなんなんだよぉ〜」
「何当たってんだ」
「馬鹿じゃんあいつ等!!馬鹿じゃんあいつ等!!!」
「何で二回言う、何で泣く。…別にクリスマスを理由付けにしてもいいじゃねぇ? 幸せならよ」
「……はっ、流石彼女持ちは言うことが違うな」
「待ってねーよ、アイツは。今頃新しい彼氏とギシアンしてんだろ…」
「……オイオイ」
「一人で待ってて欲しくねーし」
「………」
「だったら…彼氏作って笑ってくれれば、それでいいじゃん」
「………」
「んだよ、なんか付いてるか?」
「…今日はずっと一緒にいて上げるからね♪」
「お前ハイスラでボコルは?」

メリークリスマスホシュ

247 :既にその名前は使われています:2007/12/24(月) 22:55:19.84 ID:04F3771l
「そういえば明日はなんの祝日でもないのか?」
「ん? 明日は後夜祭みたいなものにゃ。どうせなら前夜祭もあればいいに……」
「そうかそうか。俺は明日もうまい飯にありつけるのか」
「うかれるにゃ!」

メリー保守

248 :既にその名前は使われています:2007/12/25(火) 01:44:24.45 ID:ZAwVEa4b
保守とくよ

249 :”管理”屋ジョニィ:2007/12/25(火) 04:10:58.36 ID:K7lRbxEK
ナココとルーク ◆KmFPUe6PWI 様

まとめwikiの編集者リストに加えておきました。
避難所の方、気づくの遅れて申し訳ないですorz

しかも、ずっとナナコだと思ってましたw
ごめんなさいごめんなさい(´;ω;`)

250 :既にその名前は使われています:2007/12/25(火) 06:47:43.75 ID:1GURgkFO
なこるる だと思っててすまんかった保守

251 :既にその名前は使われています:2007/12/25(火) 11:40:03.69 ID:MaFSsZUu
管理屋様おつです〜
なんとか年越し前に続きを持ってきたい…(-_-;)

252 :既にその名前は使われています:2007/12/25(火) 15:24:36.21 ID:ccsGbH+N
「出ろにゃ」
「え?」
「今日はお祭りだから特別に許してくれるらしいにゃ。村長様のところへ礼をいいに行くにゃ」
「ひ、久しぶりに出れた! ふつうなのにうれしい! ふしぎ!」

「失礼するぜ……ってうちの猫!」
「久しぶりにゃ。ちなみにこの子はうちのなーさんにゃ。……すまないけど二人で話したいので席を外してくれにゃ」
『わかったにゃー』
「なー」
「いや! 俺の……まあいいか。とりあえず出してくれて礼を言うぜ」
「誰もただで出すとは言ってないにゃ」
「うちの猫と交換だと……?」
「これは既にうちのものにゃ。お前にはちょっと手伝ってほしいことがあるにゃ」
「なんだよ」
「近頃、本島で変な噂を聞いたにゃ。その真相を確かめてほしいにゃ」
「噂? もったいぶらず言ってくれよ」
「しかし! 今日は! 祭り! そんな話後回しにゃ! 酒ッ魚ッ!!」
「おいちょまおれはくえねえよほいgぶあびびあf」

保守

253 :既にその名前は使われています:2007/12/25(火) 18:18:01.09 ID:ccsGbH+N
『きゃんぱーいにゃ!』

「何回乾杯してるんだか……。こうやって端っこで静かに飲むのが通なんだよ……」
「なー」
「お、久しぶりだな。なーさん」
「なー」
「お前あいつの子になったのかー。まぁ猫同士仲良くしろよ」
「なー」
「逃げないよ。なんか頼みごとあるみたいだしな。ここだって牢獄には閉じ込められているけど門番と話せるし悪くは……ない」
「なー」
「そうそう、この村は女しかいないからな。ある意味天国! なーさんも飲むか?」
「なー!」

保守

254 :既にその名前は使われています:2007/12/25(火) 21:23:59.67 ID:ZAwVEa4b
ほしゅ

255 :既にその名前は使われています:2007/12/25(火) 23:09:46.21 ID:rm7sX3VY
このミスラ村のオープンさは異常だな…

256 :既にその名前は使われています:2007/12/26(水) 00:57:43.38 ID:V/LKtk/l
「ひゃんひゃーい!」

「最早意味がわからなくなってきたな。しかもその辺中に酔い潰れが……。寒くないのか
 俺は寒いぞ」
「なー」
「おーぬくい。今日はこのまま寝るか……明日になったら服を返してもらわないt……Zzz」

保守

257 :既にその名前は使われています:2007/12/26(水) 02:55:45.13 ID:0SpfjuOr
風邪ひくぞ(´・ω・`)

258 :既にその名前は使われています:2007/12/26(水) 06:19:29.63 ID:tG7Pj1iC
酔ってる最中は感覚麻痺してるから寒さも感じにくいしネ。

まぁ吹雪いてるウルガラン山脈だろうが、火山が噴火してるイフ釜だろうが
何の問題もなく活動できるプレイヤーキャラ達には無関係な話なのかもしれないがw

259 :既にその名前は使われています:2007/12/26(水) 14:07:04.39 ID:0SpfjuOr
それでいいのか冒険者…

260 :既にその名前は使われています:2007/12/26(水) 17:46:55.27 ID:x2rDUUaT
それでいいかも冒険者

261 :既にその名前は使われています:2007/12/26(水) 20:32:56.81 ID:EH5zmfxr
前に某赤魔が、Lv高めの装備だと、多分脱いだほうが暑いとか言ってた希ガス。
いえ誰のことかはわかりませんが。

262 :既にその名前は使われています:2007/12/26(水) 23:31:25.65 ID:V/LKtk/l
「祭り終わったはずなのになぜか外にいられる、ふしぎ!」
「あ、いたにゃ! 村長様が呼んでるにゃ!」
「ういういさー、ほら行くよ。なーさん」
「なー」

「昨日は楽しめたかにゃ?」
「ああ、久しぶりに酒も飲めたしな。で、二人っきりで何を話すんだ?」
「なーさんに謝れにゃ!」
「……すまん、二人と一匹で何を話すんだ?」
「本島にて未確認生命体……というよりも軍隊の襲撃事件が頻繁に起きたにゃ」
「未確認生命体の軍隊? どういうことだ?」
「ヒュームに似てるけどヒュームではないやつらにゃ。いや、多分ヒュームなんだけど……」
「はっきりしないな」
「問題は鉄の船、及び鉄の戦車に乗って進軍してきて常に連射機能付きの銃と爆弾を所持していることにゃ。
 とてもじゃないけど勝てないにゃ」
「ああ、わかった。それは確実にヒュームだ」

保守

263 :既にその名前は使われています:2007/12/26(水) 23:37:28.50 ID:Qg4rhqEO
どこかの冒険者はイフ釜で熱中症起こしてたな

264 :既にその名前は使われています:2007/12/27(木) 02:36:00.16 ID:DXx0nAek
考えてみれば、裸同然だったりひもぱんだったりしても寒くないんですよね。
冒険者の装備は魔法がかかってて、見た目ほど重くなかったり寒さ暑さに耐えられる、って某赤いミスラさんが言ってました。

265 :既にその名前は使われています:2007/12/27(木) 09:26:14.94 ID:Uqp5VYuw
「とりあえず服を返してくれ」
「わかったにゃー」

保守

266 : ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 11:33:23.79 ID:HggumBBT
カップに口をつける。甘いミルクは、帰宅し冷えた体にじんわりと熱を与えた。
コートを着ていたとは言え、やはり寒さが沁みる。だが入浴するには気が向かない。
もう少し体が温まってからにしよう。だって寒いし。思いながら眼鏡をはずし、ケースにしまう。
そのままぺたりと、テーブルに置いたマフラーへ顔を埋める。
今日は何日だっけ。今日は何曜日だったかな。時間の感覚が稀薄になっている。
ログインする時間も減った。回数も。……寒い。そう言えば最近あの人に会ってないな。元気だろうか。
ぼんやりと考えながら携帯電話を開き、のそりと顔を上げて画面を見る。風曜日の満月。
「……疲れた、な」
ぽつりとこぼす。
そう言えばラジオからクリスマスソングが聞こえてきた気がする。クリスマス?もう年末か。
今年の冬休みは何日だろう。三が日までは休めるといいな。今年は初詣も行かなかった。来年は行こう。
あれ?初詣って、旧正月までに行けばいいんだっけ?……いいや、めんどくさい。気が向いたらにしようかな。
「寒いな……」
唸るように呟き、画面のバックライトが消えるまで、無意識に眺めた。





267 : ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 11:53:55.07 ID:HggumBBT
「おい」
かけられた声に慌てて意識を戻す。
「……は」
「は、じゃない。我が国の主要輸出品を3つ以上挙げなさい」
いっそ冷淡にさえ思える声で言われて、思いつく限りを口にする。チョコボの名を挙げた折に、周囲がざわりとざわめく。
何を言っているのか、と。……どうやら、彼らは自国のことも知らないらしい。
ざわめく生徒たちを一瞥し、教官は短く「よろしい」と頷き、授業資料を手にした。
資料と言っても、これだけでは用を成さない。ところどころ抜けがあり、そこに自分たちで記入していくものだ。
勉強は嫌いじゃない。でも、同級生は嫌いだ。
思いながら、ペンを走らせた。


学ぶということは、生きる上で必要なことだ。
だが、学ぶことは誰かと一緒でなければならない理由はない。
よい資料とよい環境。それさえあれば、何の問題もない。違うだろうか?


授業終了を告げる鐘の音に思考を遮られる。
ついでに、ふと視線を移した先に、見覚えのある青年の姿を見つけて。

268 : ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 12:04:35.76 ID:HggumBBT
種族の中で見れば小柄でも、やはりエルヴァーンという種族である以上は、やはり背が高い。
比較して小柄であるヒュームの彼にしてみれば、見上げるほどに。
だからこそ彼は相手と視線を合わせず、筆記具や書物などをまとめて鞄に放り込む。
「何も、来なくても」
「あなたの身は、ぼくたちが預かっていますから」
突き放す言葉にも、にこにこと笑って応える。
保護者というわけではない。ただ、彼が仕えている騎士の友人であり、そしてよく行動を共にしているだけだ。
「閣下は?」
「今日も書類に埋もれてます。見に行く?」
「……やめておく」
他愛もない言葉を交わし、何の感傷もなく外へ出る。
風が冷たいのは、もう冬だから。じきに春が来て、夏が来て、秋が来ればまた冬が来る。
それだけだ。
そう、それだけ。
思った時、不意に首筋に寒さを感じた。
コートを羽織ってくればよかったか。いや、面倒だ。……それでも、マフラーくらいはしてもよかったかもしれない。
ぼんやりと思った次の瞬間に、ふわりと柔らかな感触が彼に触れる。
上質の羊毛を用いて編まれた、淡いクリーム色。
「寒い?」


269 : ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 12:12:32.49 ID:HggumBBT
不意に言われ、顔をあげる。
何が楽しいのか相変わらずにこにことしている相手の向こうに、彩られた木々が見えた。
ふいと視線を逸らし、けれどかけられたそれを、首元を隠すように寄せる。
「……さ、寒くは……」
「そう?」
寒そうに見えたけど、と言いながら、彼の手から鞄を預かる。
「預かり物です。ちゃんと手渡しで渡すように、と」
言われて、それを確かめる。……マフラー……だと思うのだが。
「……ストール?」
肩に羽織れるほどに大きく、そして、長い。
とりあえずふたつに畳み、ストールとして使ってみることにする。
その隣で、とてもとても微妙な表情を浮かべている相手のことは、気にしないことにした。





270 : ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 12:22:57.10 ID:HggumBBT
執務室に赴くと、銀髪の騎士が表情もなく書類を睨んでいた。
声をかけられるようには思えず、音を立てぬように扉を閉めると、その間に表情が変わっていた。
「ああ、お帰り。寒かっただろ」
「いえ」
「そこに茶があるから飲んでいいぞ」
さらりと言われて示された先を見ると、一抱えもありそうな、変わった形のティポットが置かれている。
見覚えがなさ過ぎるでかさだ。というか、あの大きさは一体……
「バストゥークの駐在員から送られてきた。陶芸教室で作ったらしい」
「……はあ」
そんなもんよこすな。
彼がそう思ったかどうかはともかく、籐製の持ち手を掴んでカップに茶を注ぐ。入っているのはウィンダスティーらしい。
「飲んでも飲んでも減らないくせに保温性は高いんだよなー……」
そんだけでかけりゃ減りもしねえよなぁ。ぶつぶつと言いながら書類を放り出す。
見た様子では、今日はさほど仕事はないように見受けられた。ここ数日は忙しかったので、少しほっとする。
カップに口をつける。熱すぎない茶は、冷えた体にじんわりと熱を与えた。
…………あれ?
ふと。奇妙な錯覚に陥る。


271 : ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 12:38:23.47 ID:HggumBBT
何だろう、今の感覚は。……経験したことがある?
それはそうだろう。寒くなってからというもの、彼はここに来てからまず茶を飲んで体を温める。
暖炉にすぐあたるよりも、温まるのが早い気がするから。違う。これはそういう感覚じゃない。……じゃあ、何だ?
無意識に手が、上着のポケットを探った。ない。何が?小さい、手のひらに収まるくらいの、だからそれは何?
「……あれ」
冷たいものを飲み込んだような。
意識が混乱している。落ち着こうとして、もう一度カップに口をつける。

考えてみれば、上着にポケットは、ない。

銀灰の瞳が、どこか冷たく彼を見つめていることに気付かず、続けて2杯を飲む。
ふ、と息を吐いて、音がしないように注意しつつ頬を叩く。感覚が遠く感じられた。
自分はここにいる。ここにある。……大丈夫。なら、今の感覚は一体?
薄氷の上に立ち尽くすような不安が、体の芯から全身に広がる。
……寒いからだ、きっと。寒いから感覚がおかしくなって、だから妙な錯覚を起こしてしまったに違いない。
そうでなければありもしないものを探そうなんて思いもしないし、正体の知れないものを探そうとするはずもない。
耳たぶに触れ、そこに何かある感覚。耳飾りの。嘘だ。何もない。
今日は付け忘れたんだっけ。何を?愛用のピアス。違う。耳にホールはない。


272 : ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 12:48:34.44 ID:HggumBBT
「……おい、大丈夫か?」
声がかけられ、意識を戻す。ここはどこだ。   の、……違う。ここはサンドリアだ。
俺は誰だ?ヒュームの……そう、名前も言える。誰でもない、俺は俺。
数度大きく呼吸し、動揺を鎮める。きっと、そうだ。あの時夢でも見たんだろう。
リアルな夢は、夢と現実の境が分からない。だから、きっと夢だ。
自嘲の笑みを浮かべ、マフラー(多分)を解く。そういえば、しているのを忘れていた。
「すみません。……すぐに手伝います」
「ああ。……まあ、オレのほうはもう終わってるようなもんだけどな」
笑って、5分もあれば目を通し終えられそうな書類を彼に渡す。
「年末年始の計画だ。冒険者たちが騒ぐだろうから、それの警戒だな」
「去年は、街中で花火をやって、何人か注意をされていましたね」
楽しそうだな、と思った。けれどどこかで、自分には関係がないとも思った。
言われなければ今日が何日の何曜日なのかなんて気付きもしない。そんな生活なんて。
溜息をそっとついたその時、乱暴に頭を撫でられる。
言われた言葉に顔を上げ、戸惑い、それから、躊躇い頷く。





273 : ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 12:53:03.46 ID:HggumBBT




携帯電話のバックライトが灯る。
赤い国旗の画像が表示され、それから、しばらくしてバックライトが消えた。

『メールあり 1件』

その表示には気付かない。その内容にも、気付かない。
気付いて慌てて返信するのは、転寝から覚めた後だった。






274 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2007/12/27(木) 12:57:58.19 ID:HggumBBT
そんなわけで本編ではないのですけども、今回は以上です。
なんか一部ホラー風味でしょうか。
クリスマス?それって消費MPいくつですか?
コンビニやスーパーで季節を知る生活というのは味気ないものですね(´・ω・`)

275 :既にその名前は使われています:2007/12/27(木) 17:04:54.49 ID:nwjURpTo
そも、どちらが現し世で、どちらが夢か

戻ってこられてなによりなのです。

276 :既にその名前は使われています:2007/12/27(木) 19:49:26.97 ID:ifaCE5jv
大丈夫、俺のクリスマスも灰色だった

277 :既にその名前は使われています:2007/12/27(木) 22:03:31.15 ID:Uqp5VYuw
「んで、俺を本島に送るわけか」
「そうにゃ。もちろん逃げないように兵をつけるにゃ」
「どうせ逃げる気ないけどな!」
「信用できないにゃ。あ、そうそう。今日はこの部屋で寝ろにゃ。あんなところで休めそうにないにゃ」
「よくわかってると思うがなんか言ってること矛盾してるよな? なぁ?」

保守

278 :既にその名前は使われています:2007/12/27(木) 23:07:37.76 ID:btsups+b
どう見てもきーさんのお話は少女漫画風味です、
本当に投下ありがとうございました。

関係ないけど、キーゼルさんの保守とか外伝見ると
何故かそれに関連した別のお話が思いついたりする。

書く気力がないけどな!!仕事に全部使っちまってな!! 。・゚・(ノД`)ウァァァン

279 :既にその名前は使われています:2007/12/28(金) 00:16:32.79 ID:h7BwjC9z
保守るよ!

280 :既にその名前は使われています:2007/12/28(金) 02:43:58.98 ID:LvKhYVvo
保守っと

281 :既にその名前は使われています:2007/12/28(金) 08:56:17.27 ID:3Cgdp+Tj
おはようございます。

282 :既にその名前は使われています:2007/12/28(金) 11:03:42.81 ID:h7BwjC9z
「ここからは船で本島に行くにゃ」
「……小さくないか? 二人乗りだぞ。これ。しかもこのオールが意味することは……」

「声が小さいにゃー!! タイミング合わせろにゃー!!」
「イッチニッ! イッチニッ! イッチニッー!」

保守

283 :既にその名前は使われています:2007/12/28(金) 13:54:06.63 ID:8Y6viTFf
>>278
女の子のための恋愛ゲーム風味とかどうでしょう。
そもそも『女の子のため』っていうのがよく分からないんですけども。
保守とかは、本編ではないけど本編に付随する話ではありますねー。
と言うか何を思いついているんだろうかと気になります。

書く気力がなければ考える気力にすればいいじゃない!
でも気力がないなら休んでゲージを回復させるのも必要です。
仕事で力尽きると(´・ω・`)なことになります・・・


284 :既にその名前は使われています:2007/12/28(金) 18:35:03.17 ID:fyRVTEqp
今日が仕事納めの人もいるさ。
のんびり年越ししたいもんです。

285 :既にその名前は使われています:2007/12/28(金) 21:20:51.20 ID:5PyzuLMn
ネオロマンスvsBLというわけだな!(明らかに違)

286 :既にその名前は使われています:2007/12/28(金) 23:37:41.59 ID:h7BwjC9z
次回からは
「朝起きたら自キャラになってた 〜どたばたヴァナディール物語〜」
をお送りします

287 :既にその名前は使われています:2007/12/29(土) 02:14:23.08 ID:I/VHeI4k
ミスラの国から自分の倉庫ちゃんを奪還して、そのまま逃亡劇開始ですか。
違いますかそうですか。

避難所にもお話が来ておりましたね。
"彼ら"は実に名状しがたい思考と在り様の持ち主であることだなぁ。

288 :既にその名前は使われています:2007/12/29(土) 07:40:59.48 ID:L+/39xtB
いあ、いあ、はすたあ。
おはようございます。


289 :既にその名前は使われています:2007/12/29(土) 14:00:09.33 ID:C3UzfZcf
保守

290 :既にその名前は使われています:2007/12/29(土) 17:43:50.65 ID:L+/39xtB
徹夜明けはきついですー・・・保守

291 :既にその名前は使われています:2007/12/29(土) 20:13:19.60 ID:ojGrusBi
>>285
ネクロマンスに見えた俺は疲れてるのだろうか?

292 :既にその名前は使われています:2007/12/29(土) 23:07:45.25 ID:IEzLMewD
「船漕ぎご苦労にゃ。あとは村長様のところに……どうしたにゃ?」
「つ……かれた……」

保守

293 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 00:05:54.35 ID:zM9wLF7+
コミケ保守

294 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 03:48:40.98 ID:pZ5hXUtv
探し物はなんですか保守


…帰り道? 酔っ払ってるのかい、あんた。
居住区なら、そこの十字路を右に曲がって、アーチをくぐったらすぐ。
気を付けていけよ! 道端で寝るなよ? …え、そうじゃないって?

295 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 11:50:23.72 ID:ZoGNA5SG
そろそろおしることか実装されたらいいのにな。
そしたら、そっち側でも食える。合法的に。

「お雑煮はあるんだけどね〜」
「でも、ぶっちゃけ作ってる人も食べてる人も、あまり見たことなかったりするんだなこれが」

296 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 13:23:59.20 ID:/l6aztcO
「いそげーっ!!買い占めろーっ!!!」
「リアル感覚で正月過ごそうなんて、全くの不覚だろっ、なんぢゃそりゃあぁっ!!」
「一人ぐらしっ!!コンビニっ!!!女の一人暮らしなんてそんなもの!!甞めんじゃないわよ!!!」
「かんけぇねぇえええええええええ!!!!」


三が日開店とか、年越し開店とか昔は珍しいくらいだったのになぁ…
今は準備しなくても餓死はないっぽいです
ほしゅ

297 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 14:15:22.74 ID:JHuEI7gg
我らがルーファスさんから代理仰せつかったので代理投下します〜

298 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:16:05.01 ID:JHuEI7gg
(483)
重厚に包まれた木の枝全てを切るには少しばかり時間がかかるように思えた。
忙しく手を動かしてはいるものの、やはり一度に一本切るのが限度のようで手間取っている。
俺は物騒な荷物を横目に見ながら、辺りの気配を探っていた。

ここに来たときのような、遠くまで見通す視界はいつの間にか使えなくなっていた。
それは、この龍の篭手が安全だと判断したからなのか、それともあれが特別な条件下だったからなのかはわからない。
ともかく、見えないものは見えない。だから、見える範囲と気配や音での情報しかない。
それに不安を覚えるようでは、最早俺の感覚がおかしいのだろう。

ふと、金属音が聞こえた。
振り向くと、爺さんが操るハサミが枝に引っかかった金属に当たったらしい。
爺さんはハサミを除けてその金属に手を伸ばしかけて、すぐさま頭を床に打ち付けるかと思うくらいの速さで床に伏せた。

木の間から黒い楕円状の物体が姿を覗かせている。
それが何であるのか、幸か不幸かすぐに理解できた。

299 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:16:29.84 ID:JHuEI7gg
(484)
金属音がしてから数秒経過している。剥ぎ取って遠くに投げるのは間に合う筈も無い。
龍の尾で払うのも、近い場所で爆発してしまっては意味が無い。
だが、放っておいては爺さんも、中にいるエルリッドも無事では済まないかも知れない。

刹那の躊躇の間に右腕が俺の意思ではなく、木の塊に向けられた。
そこから、龍の頭が素早く伸びる。
意思に反した体の動きに思わず反発しそうになったが、その意図はおそらくこの状況では最善の方法だった。
俺は反射的に振ろうとした右手に左手を添えて動きを止める。

龍の頭は10歩ほどの距離があった木の塊に一瞬にして届き、黒い楕円状の物体、おそらく手榴弾を周りの木を共に食いちぎった。
それと同時に空気を詰めた皮袋を破裂させたような音が辺りに響き、その衝撃でまた手榴弾が木の塊から床に落ちる。
龍の頭が篭手に戻るよりも早く、俺はそれに駆け寄って壁際に蹴り飛ばした。

「坊ちゃま!」
「あの野郎!下らねぇ細工しやがって…」
俺達がいた部屋に来るのに、『ジャスティス』もここを通っているはずなのだ。おそらく、自分が目的を果たせなかったときの保険とでも思ったのか。
だが、そうだとすればこれだけで終わる筈は…

300 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:18:01.58 ID:JHuEI7gg
(485)
蹴り飛ばした手榴弾が壁際で爆発する。辺りには燃えるものは何もない筈だった。
しかし爆発と共に炎が上がり、その炎は見る見るうちに部屋全体はおろか天井にまで燃え広がった。
油にしても燃え広がり方が尋常じゃない。

その炎の広がりに強烈な寒気を感じて背後を確認する。
幸い、荷物の周りには炎は来ていない。だがそれも、今は、というだけの話だ。
にしても、念を入れすぎだろう…!

「かくなる上はお嬢様だけでも…!」
「意味がねぇ!それじゃどの道ダメだ!」
理屈で言えば、この周囲はおろかグスタベルグ一帯、下手をすればクォン大陸の半分が燃やし尽くされるかも知れないのだから、
ここからどう逃げても今更逃れられる訳が無い。

ふと、先ほどの手榴弾を飲み込んだ龍の頭が意識をよぎった。
右手に目を落として、半ば祈るような気持ちで龍の頭を軽く叩いてみる。
返事とも付かない振動が返って来た。起きてはいるらしい。なら、十分だ。

301 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:21:48.22 ID:JHuEI7gg
(486)
「爺さん、その木の塊、もう一重巻いて置け!」
「はっ?」
要領を得ない様子の爺さんの返事を捨て置いて、俺は荷物を正面に右手を大きく構えた。
「巻いて置け!あと、爺さんも伏せてろよ!」
「は… はっ!かしこまりまして!」

頭上で再度爆発音が響き、天井から爆風と共に火の粉が舞い落ちてきた。
「くっそ…!」
天井では屋根が軋む音が、背後では木の肌が激しく擦れる音がした。
あれを補強するよりも天井を支えさせた方が良いかもしれないと思ったが、もう後の祭りだ。
「坊ちゃま!よろしいですぞ!」
爺さんの声に合わせるように天井の梁が真っ二つに折れて俺の真横に落ちてきた。
屋根ごと落ちてきたらもう引火は避けられない。その前に ───────

俺は荷物に向けて、右手を目一杯前に伸ばした。
火の粉が頬を焦がすのが分かるが、たとえさっきの梁が頭上に落ちてきたとしても今は倒れられない。
「─────  丸呑みしやがれ!」
大声でそう命じると、わが意を得たりと言わんばかりの勢いで龍の頭が鋭く中空を走り始めた。

302 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:22:16.25 ID:JHuEI7gg
(487)
俺の大声に反応するように、燃えた屋根の一部が荷物に向かって落下してきた。
僅かに、龍の頭が荷物を顎に収める方が早かった。
だが顎に収めた後に飲み込むためか龍の頭が上を向き、丁度火のついた屋根の木片を受け止める形になってしまった。
舌打ちをしつつも、俺にはその様子を見守る事しか出来ない。

数秒ほどで木片ごと、荷物はすっぽりと龍の頭に飲み込まれた。
何事もなかったかのように龍の頭がするすると右手に戻ってくる。
あまりの変わりのなさに少々呆気に取られながら、俺はようやく安堵のため息をついた。

「上手く… いったのでございましょうか…?」
恐る恐ると言った様子で、爺さんが声をかけてきた。
「そう思いたいなぁ… あぁ、アレ、巻かせたところ悪いが、もういっぺん…  ん?」
そこまで言った所で、急に左右の篭手が同時に振動を始めた。
「…? 如何なされました?」
「いや、篭手が…」
振動は徐々に大きくなり、やがて篭手を通して全身に焼けるような激痛が走る。
「ぁ、ぁぁあああああああああ!!」
次の瞬間には両膝が崩れ、俺は痛みに耐え切れずに喚き声を上げながら床を転げまわっていた。

303 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:36:39.66 ID:JHuEI7gg
(488)
「──坊ちゃ──!──ちゃま!───!」
爺さんが声をかけているのが、辛うじて聞き取れる。
どうしたのか、と聞きたいのだろうが、それを聞きたいのは俺の方だ。

肌ではなく、まるで骨から炎が上がっているような熱さと、それに肉が焼かれるような激痛。
頭を掻き毟りながら、俺は床を転がり続ける。
喚き声を上げているはずなのに、それが自分の頭の中で響いてかき消されていく。
やがてそれが周囲の音が聞こえなくなっているのだと理解したときには、辺りの様子すら見る事が出来なくなっていた。

腹の中が沸騰するように熱く、頭も熱で焼け焦げたように、それでいてなお痛みは増大し続けた。
気が遠退くのが分かるが、それも気を失う直前になると何かの力で引き戻されるように我に返り、また痛みを感じ続ける。

5回ほどそれを繰り返した後に、意識を引き戻しているのが篭手であると直感的に思った。
もがきながら脚で篭手を挟み、篭手を外そうとするが叶わない。
そこでまた意識を失いかけるが、やはり再度意識が鮮明になる。

殺すなら殺せ。
そう思っても、もう声も出なかった。

304 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:46:34.45 ID:JHuEI7gg
(489)
もうどちらが地面か分からないほど転がり続けた頃、意識を引き戻される度に何か声が聞こえる事に気が付いた。

     ────くを──り──い!

酷く甲高い子供のような声だ。
痛みはもう堪えるなどと言うものではなく、ただそれを感じているだけになってきた。
それに耐え切れず、また床をのた打ち回る。

     宝玉───な──!

宝玉?もしかして、ハリスのおっさんに作らせたアレか…?

     ──────わりなさ─!

割る?アレを割ってなんの解決になるって…

     いいから早く割りなさい!!

どこかで聞いたような逆らえない雰囲気の声に押されて、床を転げながら俺は鞄をまさぐり始めた。

305 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:49:46.51 ID:JHuEI7gg
(490)
鞄に手を入れたものの、掌には何の感覚も残らない。
探すと言うよりも中身を掻き出して、ひたすら球体のものを探し続けた。
「ほ…  ぎょ…く…    た、ま…  ぁぁぁああああ」
恐らく近くにいるであろう爺さんに声をかけるために、言葉を発してみる。
だがそれが実際に言葉になったかどうかを知る術は、俺には残されていなかった。

やがて、掌が誰かに握らされるような感触があり、俺はそれを力任せに床に掌ごと叩きつけた。


痛みの感覚が抜けるようになくなり、辺りが真っ暗になる。水中から一気に水面に浮き上がったような感覚だ。

「…っつ、  おぉい、大丈夫か…?」
誰かが俺に声をかけてくる。
「大丈夫じゃねぇよ…  死ぬかと思った…」

目を向けると、そこには大柄で黒髪のエルヴァーンが暗闇に仰向けに倒れていた。
手には随分と目に付く赤い篭手。黒い髪は切った後に伸ばし放題といった様子で、俺に似ている。
…っていうか、これ、俺…?

306 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:52:17.20 ID:JHuEI7gg
(491)
「へぇ… お前が俺にねぇ…」
目の前の男 ── ルーファスが、倒れながら顔だけをこちらに向けてそう呟く。
宝玉を割ったから、こうなったという事か…?
俺も前のめりに突っ伏したまま、視線を合わせる。明かりも無いのに、何故かしっかりと姿を捉えることが出来る。
しかし、なんと言えば良いのか… なにしろ、さっきまでは俺だった身体だ。
「あー、なんつーか…」

「はい!無駄口叩くな!」
急に、さっきからずっと俺の意識を呼び戻し続けた声が響く。
声がした方に顔を向けると、腰にスカーフを巻いた東洋風の衣装を着た少女が仁王立ちしていた。
エルリッドよりもさらに幼い、金髪を後ろでまとめた、いかにも活発そうなエルヴァーンの少女が、こちらを見下ろしている。

「さっさと起き上がりなさい!」
そう言われ、もぞもぞと起き上がる。ルーファスも不承不承と言った様子で、その場に胡坐をかいて座った。
「いい?今から私が言う事を良く聞いてね?」
有無を言わさぬ言葉の調子に、俺とルーファスはただ首をコクンと下げるだけだった。

307 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 14:55:18.50 ID:JHuEI7gg
(492)
「先ずアンタ!」
少女が俺を指差す。
「時間が無いから単刀直入に言うわ。アンタ、帰れるかもよ」
「 …? 単刀直入過ぎだろ…」
「いいから! 説明は後でするわ!」
そう言うと、今度はルーファスに向き直る。

「で、そっち!」
しっかりとルーファスを指差して胸を張りながら、大きな声で言う。
「説明が終わったら、アンタだけ身体に戻すわ。おめでとう、元に戻れるわ」
「 …? ぉ、おう…」
全く合点がいかない様子で、さっきの俺同様に首を捻りながらも返事をする。

「先ずね、さっきのアレ、ぷらと…にっく?」
「…プルトニウムの事か?」
俺が口を挟むと、それが気に入らなかったのか凄まじい勢いでまくし立て始めた。
「そう!もー何なのよアレ!!あんなものどうしろって言うのよ!ふざけんじゃないわよ!アンタ達!!」
「「は、はぁ…」」

308 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 15:05:07.61 ID:pZ5hXUtv
連投規制引っ掛かった?
代理投下おつです、wktkあげ

309 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:06:19.56 ID:JHuEI7gg
(493)
「いくらプライマルアーツでも、あんなの受容できる訳ないでしょう!? このままじゃ、中から爆発が漏れてあの大陸全部黒焦げよ!!
アンタ達、プライマルアーツを何だと思ってるの!?ゴミ箱?あーもう!信じられない!! …ちょっと!何偉そうに胡坐なんかかいてるのよ!正座よ正座!!」
勢いに負けて、すぐ正座に座る。ルーファスも同様だったようで、訳が分からない顔をしながらも正座になった。

「いい!?プライマルアーツってのはこの世界と他の世界の境界線を守るためのものなの!必要とあれば禍神だって食べるけど、あんなのは想定外よ!
非常事態だからアンタ達に力を貸してあげたけど、まさかあんな無茶するなんて!! もーーーー!!」
そこまで言うと、少女はストンとその場に胡坐をかいて座った。
「馬っ鹿じゃないの!?アンタ達!!」
「「はぁ…」」
とても言い返せる雰囲気ではなく、俺達はただ呆然とその説教を聴くしかなかった。

「…でもまぁ、仕方ないわ。済んだ事だもの。だから、これからの話をしましょう」
明らかに釈然としない表情をしているが、そう言って話を続ける。
「いい?先ずプライマルアーツが飲み込んでしまったあの膨大な熱量をどっかに吐き出さなきゃいけないの。でも、この世界じゃダメ。
マナと原子の反発のせいで、どこで吐き出しても甚大な被害が出るわ。そうね… 出来ればあれが元々あった場所が一番良いの」

310 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:06:46.73 ID:JHuEI7gg
(494)
「そこでアンタよ!」
俺に向かって勢い良く指をさす。
「アンタが自分の世界にこの熱量を誘導して、爆発しても支障の無い場所で熱量を開放するの。上手くやれば、アンタも帰れて一石二鳥よ」
「…いや、そもそもどうやって元の世界に行くんだよ…?」
「今から説明するから黙ってなさい!!」
怒られた… いやだって、最初からそんな方法があれば、俺とっくに帰ってるってのに…

少女はルーファスに向き直ると、もうそれが当たり前のように彼を指さす。
「で、アンタはその出口を作るのに協力してもらうわ」
「それは構わないが…」
どうしろと? と言いたげな表情だ。

「先ずはこの原子の熱量とマナの熱量を衝突させて、空間の裂け目を作るの。裂け目は前にオルデールで見たでしょう?」
あー、と俺とルーファスが同時に声を上げる。
しかし、裂け目があったという話を聞いただけで、実際に見た訳ではないはずだが…
「でも、その裂け目があると、また禍神とかいうバケモンが出てくるんじゃないのか?」
「大丈夫、その後に禍神なんか一瞬で蒸発するような熱量が通過するんだもの。覗きに顔でも出したところで、首から上が消えてなくなるだけよ」

311 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:11:07.57 ID:JHuEI7gg
(495)
オルデールの一件は、俺よりも先んじてこちらに来ていた来訪者が、時空魔法というのを用いて元の世界に帰った時の裂け目から禍神が出てきたのが原因らしい。
時空魔法の原理は、魔法で原子に似た熱量を生成して、やはりマナと反応させるのが常道だという。
言ってみれば、その魔法自体がマナ以外の熱量を含むため、本来ならば『この世ならざる物』と、少女は言った。
また、現在は原子に似た熱量を生成する技術が失われているため、それは事実上不可能であったのだそうだ。
だが、幸か不幸か原子に似た熱量を生成する魔力をもったアイテムが現存していた。
それを、『この世ならざる物』で蓋をしていた魔法陣で使用し、蓋ごと帰ってしまったのが事の起こりだったのだという。

「けどね、実際に原子で生成された膨大な熱量が手元にあるんだから、魔法なんか使わなくても裂け目は作れるわ」
「…閉じるときは?」
ルーファスが不機嫌そうに口を開く。おそらく、禍神との戦闘の事を思い出してるんだろう。
「裂け目を安定させる魔方陣がある訳じゃないから、それも心配ないわ。でも、裂け目が開くのはほんの一瞬。
その瞬間に全ての熱量が通過できるように、もう少しプライマルアーツにも、そしてアンタにも頑張ってもらうわ」
コクンと、ルーファスは静かに頷いた。

「で、俺は何をすりゃ良いんだ?」
俺がそう言うと、少女は少し困った顔をした。
「アンタはねぇ… 少し難しいのよね」

312 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:14:02.36 ID:JHuEI7gg
(496)
「アンタは熱量と一緒に裂け目から飛び出して欲しいの。アンタという思念が一緒なら、必ず元の世界に辿り着くわ。
その後、アンタの世界で一番深い海の底で熱量を開放するの」
「… いや、目的は具体的に良く分かったんだけど、方法が良く分からねぇ」
「そうよねぇ…」
即座に少女は同意する。

「まぁ、思念体のまま熱量を深海まで運んでくれればいいのよ。先ずはその事を強く念じて頂戴。
間違っても、最初に『元に戻りたい』なんて思っちゃダメ。熱量ごと戻ったら、アンタの身体を中心に大爆発よ」
無茶苦茶言ってやがる…
「とにかく、今しかないの。無茶苦茶言ってるのは分かってるけど、この世界も、アンタ達も、全部救う方法はこれだけなのよ」
そう言われると、先が見えなくてもやるしかない。

「けどちょっと待てよ。原子の熱量はいいとしてマナの方はどうするんだ?」
俺が悔し紛れに言うと、ルーファスが呆れたように答えた。
「あるだろ。俺達にも飛び道具が」
「そう、でも普通のじゃダメ。形状として安定した気孔弾の球体のど真ん中に原子の熱量を撃ち込むの。これが失敗すると大惨事だから、集中してやって」
「まぁ、やるしかねぇわな」
ルーファスはそう言って、胸の前で拳を合わせて気合を入れた。

313 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:14:28.52 ID:JHuEI7gg
(497)
「さ、説明は以上。質問はある?」
少女は立ち上がって腰に手を当てながら言った。
「大有りだな」
「あぁ、これは聞いておかなきゃ話にならんだろ」
俺とルーファスも立ち上がりながら、目を合わせる。

「「お前は誰なんだ?」」
「ん〜、難しい質問ね…」
少女は本当に困ったような顔をして見せた。
「私の古い友達がね、他所の世界から来た連中と一緒にいるのよ。その連中、最初は良いかなって思ってたんだけど…
そいつら、いつからか独断専横が多くなってさ。もちろん悪い事ばかりじゃない。連中のおかげで世界が安定してるのは事実。
でもね、何となくだけどそいつらが、いつか取り返しの付かない事になるんじゃないかって思えて仕方が無いのよ」

「答えになってないな」
俺がそう言うと、少女は舌を出して笑って見せた。
「私はプライマルアーツと共に在る者。誰かなんて、私にも分からないわ」
少女はそう言って、腰に巻いていたスカーフを広げて見せた。
そのスカーフの模様は、いつかサンドリアの裏路地で見た覚えがあった。
「さぁ、ルーファス!先ずはアンタよ!」

314 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:16:38.78 ID:JHuEI7gg
(498)
自分の体に戻ったルーファスは、先ず身体中に走る激痛と戦う事になった。
勝算があるという思いが幾許かその痛みを軽く感じはさせたが、それでも相変わらず視界はぼやけている。
(しかし、俺が失敗すれば…)
全てが台無しになる。そんな重圧が、身体に走る痛みよりも彼に重くのしかかった。

先ほどは転げ回るほどの激痛だったが、今は何とか立つ事が出来る程度に回復していた。
それが少女のおかげなのか、質量を抱えた『彼』のおかげなのかはわからないが、何れにせよルーファスは彼らの期待に応える義務があるように感じていた。
やがてぼやけていた視界が鮮明になる。
辺りは火の海で、ルーファスの傍らにはマティエールが支えるように立っていた。
「爺さん… そのまま、支えててくれ…」
返事を待たずに、ルーファスは左手に意識を集中し始めた。

通常の気孔弾であれば、放つ瞬間には勢いで球体が歪む。
それを歪ませず、尚且つその中心に右篭手にある龍の口を向けるのだ。
今更ながら安請け合いだった、と思わなくはない。
だがそれ以上に、この一件にケリが付けられるかも知れないというルーファス自身の期待が、彼をより深い集中へと誘った。

315 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:18:04.77 ID:JHuEI7gg
(499)
やがて、ルーファスは左の掌に、いつも以上に丁寧に気を練りこんだ気孔弾を作り出していた。
普段は放つ瞬間に一瞬にして練るものを、こうして掌に乗せた事は、未だかつてなかった。
「爺さん!背中を!!」
ルーファスはそう叫ぶと、左手を勢い良く高々と上げた。

期待通りに、マティエールが背後に回ってルーファスの体重を支える。
これで、身体ごと球体に正面を向くことが出来た。
後はタイミングを待つのみだった。

そのタイミングより早く、ルーファスは口を開いた。
「まぁ、色々あったが家には帰れたし妹は助けられたし… 恨みもしてるが感謝もしてる…」
マティエールは恐らく不思議な顔をしているのだろうと、ルーファスは思った。
だが、それはルーファスの『彼』に対する、偽らざる本音だった。

「上手く帰れよ!いけぇぇええ!!」
その掛け声と共に、右篭手に飾られた龍の口から光の柱が一瞬だけ閃いた。
それは正確に気孔弾の中心を捕らえる。
そして光の柱が消えた後、爆風が辺りの炎を巻き込んだのか、天を貫くような火の柱が明け方近くのバストゥークの空に出現した。

316 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:22:21.69 ID:JHuEI7gg
(500)
先ずは海の底。
この事だけを深く心に刻んでいたはずだった。
だが目を開けて最初に見えたのは、深い海の底ではなく、見渡す限りの大海原の上空だった。
明かり一つ無い、夜の海。

(良く考えてみたら、深い海にもぐった事がある訳でも無いしな…)
海といわれて想像するのは、結局見渡す限りの海面だったという事だ。
簡単な話だ。ここから出来るだけ深い場所に潜れば良い。
そう思うと、身体が急激に海面に向かって落下していった。
深い場所…
太平洋、だったかな。そのくらいの知識はある。
イメージした場所に飛んでるのならば、ここは太平洋のはずだ。
そうでなくても、とにかく深く潜る。それだけだ。

やがて海面が身体を通過し、微塵の光も無い漆黒へと加速していく。
底が見えるまで、突き進む。それがどの程度の早さであるか、最早想像すら出来なかった。
不意に、抱えていた光の塊が爆発するのが分かった。
そうか、俺は海底を突き抜けたのか。そう思ったところで、俺の意識は途切れた。

317 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:22:56.11 ID:JHuEI7gg
(501)
『……本日…時に太平洋沖で発生した爆発は………海底火山の噴火である可能性が……』
目覚まし代わりのテレビが、既にワイドショーの音声を大音量で垂れ流していた。
『これは東海沖地震の前触れと………』
舌打ちをしながら、テレビを消す。
いつもの、俺の部屋だった。

「────  …… やっべ!!」
慌てて机の上にあった携帯電話を確認する。
着信は5件。先輩に、クライアントに、部長…
その中から誰に連絡するかを迷った挙句、最初に電話をかけたのは部長だった。

『お電話ありがとうございます。株式会社○○○○でございます』
受付の、同期の女の子が電話を取った。
「あー、○○です。××部長って外出?」
『ちょっと待ってねー』
眠い頭には、電話の保留音が妙に心地良い。もう一度寝そうな勢いだ。

『お待たせ、ミーティングから今戻ったって。回すね』
お願い、と言いつつ、どう言い訳をしたものかと頭を巡らせ始めた。

318 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:27:21.27 ID:JHuEI7gg
(502)
怒ってるかと思いきや、部長の対応は非常に冷静だった。
『つかお前、この前のプロジェクト開けたばっかりだろ? 有給貯まってんの使えよ』
非常に優しい上司だ。常にこうなら言う事は無いが、機嫌が悪かったらきっと怒鳴り散らしていた事だろう。
「じゃぁすいません。3日程お休みいただきます。メールで連絡は付くので、何かあったら連絡ください」
『おう、総務に回すからそう言え』
そしてまた保留音。もう少しの我慢だと言い聞かせる。

『はい、○○君、おはよう』
時計を見ると、既に11時近い。少し申し訳ない気がした。
「おはようございます。今日から3日有給いただきますので、よろしくお願いします」
『おっけー あと、▲▲さんから連絡あったけどどうしよう?』
「…えっと、後で連絡しておきます」
『はい、それじゃゆっくり休んでね』
「はい、ありがとうございます。では────」

携帯を切った途端に、急激に眠気が襲ってきた。
今寝たら後で連絡、しないだろうなぁ…
そう思い、とりあえずメールの確認だけはしようとパソコンを立ち上げた。
デスクトップには、いつも見慣れたショートカットが一つだけ無くなっていた。

319 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:27:44.00 ID:JHuEI7gg
(503)
昨日はログインして…  30分で落ちたな。流石にアンインストールはしてない。
まぁしかし、別になくなった所で困るわけでもない。
どうせこの1年特にやることもなく続けてただけだし、良い機会かもしれない。
それに構わず、手早くメールチェックと返信をして、先輩にクライアントの対応をお願いするメールも送る。
それだけ済ますと、眠気に従ってベッドに倒れ込んだ。

丁度横になったベッドの枕元から、テレビの棚にあるパッケージが見えた。
また、やりたくなったらインストールでもすれば良い。
それよりも、今は ──────────────

「一先ず、寝よう… その後の事は、その後に…」

320 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:30:02.21 ID:JHuEI7gg
(504)
「今のは…」
マティエールが、驚愕した表情でルーファスの表情を覗き込んだ。
ルーファスはそれに応えずに、背を預けていた姿勢から勢いをつけて立ち上がる。
激痛は既に消えていた。

「まだ終わってない」
ルーファスはそう言うと、傍らにあった木の塊を見遣った。
先ほどの炎の柱は見事に空洞部分ぎりぎりまで木を燃やしていた。
軽く小突くようにして黒く焼けた木を崩すと、中には力を失ったエルリッドがいた。
穴を広げて、鼻の辺りに手をかざしてみる。呼吸はしている。ならば先ず問題はない。

「無事だな。  …爺さん、頼みがある」
「は、なんなりと」
「シュムサザの死体を、ここまで引っ張ってきてくれ。一応弔ってやろう」
「かしこまりまして」
そう言うとマティエールは、最早僅かな外壁が残るのみとなった倉庫の奥へと姿を消した。
その間にルーファスは、木の塊の中からエルリッドを抱え出し、それに寄りかからせた。
起きたら何と言ったものか、そんな事を考えながら。

321 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:30:38.17 ID:JHuEI7gg
(505)
マティエールがシュムサザの遺体を運んできた頃には、遠くから人の声が聞こえていた。
「まずいな… 爺さん、ヒロたちと連絡は付くか?」
「近くまでおいでの事とは存じますが…」
「ちょっと、近くを見てきてくれ。その間に…」
そう言うと、ルーファスはその場にどっかりと腰を下ろした。
「少し休ませてくれ… これから人一人担ぐには、少し心許ないんだ」
「は、では…」
老人は短く返事を残し、その場を後にした。

疲れているのは爺さんも同じだろう、とは思う。
今欲しいのは、休憩ではなくてエルリッドに最初にかける言葉を考える時間だ。
シュムサザが言った事が正しければ、エルリッドは相変わらずルーファスを兄の仇だと思い込んでいる。
そんな彼女に、何と言えば良いのか。ルーファスは今一度それを考えた。

やがて、人がやってくる気配がした。足音は2人。ヒロたちならもっと多い筈だ。
シュムサザを弔うのは、少し時間がかかるかもしれない。
そう思いながらエルリッドを抱き起こして背負おうとしたとき、ルーファスの右後背に深々と騎士剣が突き刺さっていた。

322 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2007/12/30(日) 15:37:37.79 ID:JHuEI7gg
(506)
力が徐々に抜ける感覚を、ルーファスは不思議な気持ちで感じていた。
もしかすると、これで全てが上手く行くかも知れない。
ここで『ルーファス』を『ファーロス』の仇として討ったエルリッドがサンドリアに戻り、そこでまた平穏な生活を迎えるのならば、
それもまた一つの決着なのかも知れない ───

倒れる寸前に、後ろを振り向く事が出来た。
憎悪とも失意とも取れる、なんとも複雑な表情をしたエルリッドがそこにいた。
仇を討ったという喜びは、そこには感じ取れない。

(それでも上手く行く… どうにか、なるさ…)
そう思いながら、ルーファスはその場に倒れ伏し、そのまま意識を失った。

323 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 15:38:24.69 ID:pZ5hXUtv
ここに…繋がるのか?

324 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 15:38:37.20 ID:JHuEI7gg
以上でした。
アクセス規制が怖いからのんびりやろう〜と思ったら、読んでた本に夢中になってしまいました…
オードリーバーンかわゆす(´;ω;`)

325 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 18:02:10.42 ID:0O5Zp0WB
上げ

326 :既にその名前は使われています:2007/12/30(日) 19:57:50.12 ID:0O5Zp0WB
連続上げ

135 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)